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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/03/23 (Mon)
ライをお祝いということで、ライ祝い小説、配布フリーですが、著作権は手放しでないので、プログ等にのせる場合、何処かに「夜右」と名前を書いていただけますようお願いします。報告は強制ではないのでなくても構いませんが、あると嬉しいです。
今回は、ナナリーと咲世子さん、それから、ルルーシュの計三人からお祝いです。ライ君お誕生日話は、続きからになります。

拍手を送る

ライ誕生日祝い
if you are fortunate ~君が幸せならば~
******************************************************************

 

 

 

 

 目隠しに隠された視界には、足音だけが耳に入り、ライの手を掴むようにしてある手の温もりだけを頼りに、咲世子の後を歩いて行く。

 ガチャリと扉が開く音の後で、ライは、室内の向こうに人の気配があることに気がついた。

 

 

「ライ様をお連れしました。失礼します」

 

 

 部屋の中へと向けた咲世子の穏やかな声の後、不意に先程と同じ温もりが手に触れて、ライは顔を向ければ、咲世子の雰囲気が一層柔らかさを増したような気がした。

 微笑んだのか尋ねるまでもなく、視界は暗い世界にいるライを連れ出すように、ひかれた手から着いた場所は椅子の前。

椅子の引いた音をした後、咲世子は、ライをゆっくりと椅子の上へと座らせた。

 咲世子が、立ち去った気配は足音ともに、ライから遠ざかり、目の前に見慣れたテーブルがあるのを、手をたどるようにして、確認したライは、ようやく、真向かいにおそらく座っている人物へと声をかけた。

 

 

「ナナリー、目隠しはいつぐらいにとればいいのかい?

 

 

 此処を訪れる前に、誰に呼ばれ、その呼ばれた理由は咲世子は微笑むだけで話してはくれなかったが、目隠しをしたまま、此処へと案内されたライは、いつ解放されるのかとナナリーへと問いかけた。

 

 

「もう、外しても構いませんよ」

 

 

 ナナリーの言葉に従うように、ライは指先を使って、目隠し(アイマスク)と呼ばれるものを外して、閉じた暗闇から、明るいものへと変わっているはずなのに、室内はやけに薄暗かった。暗いと言えないのは、ほのかに灯る炎によるものだと、視界に映った明りにライは、視線が逸らせなかった。

 

 

「これは…」

 

 

 テーブルのちょうど真ん中からライ寄りにあるのは、ケーキと呼ばれる甘い洋菓子なのだか、形状は丸く、此処にいる人数を合わせて考えても大きなケーキには、数本の小さな蝋燭がささっていて、蝋燭の上の炎が彩りを飾るように微かに揺らめいた。

 

 

「誕生日ケーキでございます」

 

 

 にっこりと口に笑みを宿して、咲世子が、ライの疑問を汲みとったように、答えた。

 

 

「誕生日、ケーキ?、一体、誰のなんだい?」

 

 

 此処へと来てからというもの、歓迎会やちょっと変わったイベントへの参加はあるにしても、誰かの誕生日というのを祝ったこともそれを耳にしたこともなく、自分は含めていないような物言いで、ライは二人に問いかける。

 

 

「ライさん専用のケーキ、なんですよ」

 

 

 目を閉じていても、口元と柔らかな雰囲気か微笑みかけるように、ナナリーの言葉がライの耳にも意外な言葉となって届いて面食らう。

 

 

「僕の…?」

 

「はいっ」

 

 

 頷いたナナリーに、戸惑うライの心を読み取ったように、咲世子が口をはさむ。

 

 

「誕生日というのはライ様にはないということを知って、心を痛められナナリー様が、日頃話し相手にもなっているライ様にぜひともお祝いをしたいということで、及ばずながら私も力添えをさせていただきました。それで、このようにお誕生日会を心ばかり開いて見たのですが、いかがでしょう」

 

「ちなみに、料理は勿論のこと、咲世子さんの手作りなんですが、ケーキは、私も少しだけお手伝いしたんですよ」

 

「ナナリーも?」

 

「ええ。それで、ライ様のケーキの好みがわからなくて、尋ねようとしてみたところ、ナナリー様に止められてしまったので、ショートケーキにしてみたのですか、お気に召しませんでしたか?」

 

「いや…ただちょっと、驚いただけで、……ありがとう。嬉しいよ」

 

「喜んでもらえてよかったです。ライさんは、誕生日さえも忘れてしまっているでしょうけど、今日という日を、特別に心ばかりのお祝いをさせてくださいね」

 

「ナナリー様と、私からのせめてもの祝いの賛辞を、どうかお受け取りください」

 

「…えっ」

 

「それから、蝋燭の火を消す前に、お誕生日のお祝いをする周りの人たちがその人の事を想って、お歌を歌うんですよ。ちょっとうまく声に出せてないかもしれませんが、聞いてくださいね」

 

 

 小さな口で、すぅっと息を吸って、ナナリーは、照れを含んだように歌を歌い始めた。

 

 

Happy birthday to you,  Happy birthday to you,  Happy birthday, dear Raisan  ……Happy birthday……

 

 

 ガチャリと、扉が開いた音がして、三人の視線がそちらへと向けられると、入ってきた人物は、

 

 

「すまない。…遅くなってしまった」

 

 

「ルルーシュ…」

 

 

 ナナリーの実の兄である、ルルーシュで、ここに来ることに対して、疑問どころか当たり前の意識しかなかったのだが、

 

 

「お兄様、お帰りなさい」

 

「ああ…ただいま。ナナリー。今日はライの誕生日をするとは話は聞いていたが、ところで、今どこまで進んでいるんだ?」

 

 

 ナナリーへと近づいて、話ながら当然のように席へと着くルルーシュを、ライは目で追って、気付くことがあった。

 炎の明かりで、見えた肌に僅かににじんだ汗は、慌ててきたかのように、それを物語っているのだが、ルルーシュは特に何も言っていないし、ライも気にはなったものの何も言うことはなく、正面を向き直る。

 多分、帰りが遅くなって、慌てて帰ってきたのだろうと、勝手な解釈をつけてライは自分に納得した。

 

 

「はい、今ちょうどライさんの誕生日をしていて、そのお歌の途中なんですよ?。あ、よかったらお兄様も一緒にお歌を歌ってくださいね。そうすれば、私ももっと大きな声で歌えそうな気がします」

 

「誕生日の歌をか?」

 

「はい」

 

「……そうだな。ナナリーの頼みじゃ断れないからな」

 

 

 ナナリーから、ライへと映した視線は、僅かに何かを含むように細まったのだが、その意味が分からず、ライは首を傾げる。

それに気付いたのか、ルルーシュの口元が笑みをこぼしたように口の両端をつり上げた。

 

 

「はい。では、初めから、……Happy birthday to you, Happy birthday to you

 

 

 ナナリーに顔を向けらたのが合図のように、ルルーシュも途中から歌い始める。

 

 

「「Happy birthday, dear rai(san) 」」

 

 

 静かな室内に、二人の歌声だけが、部屋の中に満たされ、ライの瞳が蝋燭の炎と同じような揺らぎをもたらした。

 

 

「「Happy birthday to you……」」

 

 

 異なる二人の声が綺麗に重なり、一つの歌となって余韻を残したまま、ライへと向けられた。

 パチパチとナナリーとルルーシュ、咲世子からそれぞれから送られた拍手が室内に響いてから、咲世子が口を開いた。

 

 

「さぁ、ライ様、ケーキの上にある.蝋燭を灯りを、どうぞ吹き消してください」

 

「蝋燭の明りを消すときは、願い事をしながら、いっぱいの蝋燭の明かりを吹き消すと願い事がいつか叶うのだそうですよ」

 

 

 にっこりと笑みを浮かべたまま、付け足すように、ナナリーの言葉に、

 

 

「願い事?」

 

「ああ、伝えられたジンクスだ。効果があるかないかは後回しにして、お前の今望んでいることを願えばいいだろう?。俺達が叶えられる願いなら叶えよう、それで本当になるが」

 

「もぅ、お兄様たら」

 

「・・・・」

 

 

 からかいを含むように、口元に笑みを刻んでライへと向けるように言ったルルーシュの言葉に、ライの無表情な顔が何かを考えるように真剣になった。それに、いち早く察した、咲世子が口を開いた。

 

 

「願い事というのは、願うことです。あまり難しく考えるのはよくないかと」

 

「ああ、そうですね。…ルルーシュ、念のために一つ確認しておきたいんだが、先程君が口にしたあの言葉は偽りではないんだろうな?」

 

 

 ライの言葉を聞いた、ルルーシュは、確認するように、こう言った。

 

 

「あの言葉というのは、願い事の事か?、それとも、叶えられる願いなら叶える、といった言葉に対してか?」

 

「…後者だ」

 

「ああ、それは、本当だよ。そうだろ?、ナナリー」

 

 

 同意するように、ナナリーへと顔を向けた、ルルーシュに気付いてか、頷いたナナリーは、

 

 

「はいっもちろんです!。ライさんには話し相手になってもらったりとお世話になっていますし、私からも出来ることがあれば、願い事のお手伝いをしたいです」

 

「何か、お二人方に望むことがあるのでしょうか?」

 

 

 咲世子の言葉に、小さく頷いたライは、並んだ二人を見据えたまま。

 

 

「ああ、今考えて思いついたのは、一つしか出てこなかったんだが、ルルーシュとナナリー、二人に望むことは…」

 

 

 一瞬間が降りて、口を静かに開いた言葉は、どこか照れを含んで、

 

 

「…明日も笑顔でいてほしい、だろうか」

 

 

 その言葉に、二人は一瞬驚いた後、笑ったり、黙ったりとそれぞれの反応を返し、先に口に出たのは、ルルーシュだった。

 

 

「随分と、簡単な願い事だったな。…それが、お前の願いなのか、ライ」

 

「ああ、欲を言えば、此処にいる咲世子さん、お世話になったミレイさん、それからいろんなことを教えてくれたりして受け入れてくれた、スザク、リヴァル、シャーリー、二ーナ、カレン、外で出会った人達に、出来る限り笑顔でいてもらいたい、僕のわがままかもしれないが、そう願ってならない」

 

「……」

 

 

 沈黙を作って、目を伏せったルルーシュのかわりに、ナナリーが答える。

 

 

「明日も笑顔にと、ライさんがそう願うなら、私も笑顔でいることにします。だから、今は目は見えないけれど、ライさんも私の前で無理をなさらないで、笑顔でいてくださいね」

 

 

 ナナリーの発言に、今度は、ライの方が、驚いたように、ナナリーへと目を向ける。

 

 

「えっ、僕もかい?」

 

「はい、そうですよ?。私、一人では笑えません。傍に大切な人、支える誰かと一緒だから笑いあえるんですから」

 

「…そう、だな。努力してみよう」

 

「はい! 、お兄様はどう思いますか?」

 

「笑顔をか?、言われるまでもない言葉だか。そうだな…ナナリーと同じ意見で通るなら、俺も出来るだけ応えよう」

 

「っ!?」

 

 

 驚いたライの銀の瞳とルルーシュの細めた紫紺の瞳が合わさって、妙な沈黙を作り、咲世子だけは、その光景に何かを見い出したように、うっとりと目を細めていた。

 それも、ナナリーが、言葉をかけるまでの事。

 

 勧められるままにライは、願いを含んだ息で、蝋燭の炎を消すと、微かに煙が立ち上って暗闇となった代わりに、三人からおめでとうという言葉と共に再び拍手が送られたのを、嬉しさかライは、目を細めるように口に小さく笑みをこぼし、頬が少しだけ朱に染まっていたの、暗い部屋ではそれをちゃんと見ることもなく、咲世子によって灯された炎が明るく色づけ始めるうちにその表情は消えてしまう。

 

 こうして、咲世子が用意した料理とナナリーとで作ったらしいケーキを目と口とで味わいながら、話に花を咲かせた。

 吹き消されたケーキの上の蝋燭の明かりよりも、テーブルに置かれた燭台のついた大きな蝋燭は、位置づけた整列された炎がさっきよりも、明るく室内を暖かい空気となって包み込んでいた。

それが過去の光景を思い起こされてか、ちょっとだけ瞳が涙か滲んだのは、ライは、誤魔化すようにして料理を口に運んで、秘密にしておいたせいか、やけに口に広がった味が、いつもと違って苦いように感じるのだった。

 

 

 

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