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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/04/01 (Wed)
御遊び、女体化番外編。
お話は、続きからになります。
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君が口にするApril Fool's Day
 

 
「どうして、この格好なんだ?」


「わぁ、可愛い」っと、声を出すシャーリーを気にすることなく、ミレイに問いかけるように,視線を向ければ、明るく返された。


「そりゃもう、本日の主役ですから」


「…妙に、はめられてる気がするが」


「気にしないの。さぁ、頑張って行ってきなさい」


「何故、こんなことに」


 ライは、不満そうに眉をひそめながらも、生徒会室を後にした。


「さて、どうなる事やら」


 ミレイだけは、やけに楽しそうにしていた。

 

 

 

「っ、何だ。その格好は?!」


 ルルーシュの驚きの声と共に、よりライへと向ける視線が、集まる。
 

「どうしたんだい?。その格好」


「・・・ああ、これは、ミレイさんが、僕の誕生日の贈り物にくれたものだ。スザク達にもお披露目して来いと言われ、学園内を歩いていたのだが、今は晒しものになっているが」


 周囲の視線を意識してか、それらに視線を向けないようにしつつも、頬の赤味だけは隠せず、何とも可愛らしい様子に映る。


「会長に、いいように遊ばれてるだけじゃないのか」


「僕もそう思う。だが、好意にくれたものを、今更断るわけにはいかない」


「だが、しかし」


 柔らかな色合いの長い髪とわざわざ同じ毛色のカチューシャに、フサフサしっぽ。犬といった姿で、どう見ても、ライを使って、遊んでいるとしか思えない有様だが、羞恥に耐えて、目を伏せたその表情が、いつもよりも、違って見えるから、不思議だ。


「なんだ?」


「いや、お前は知らなくていいことだ」


「?」


 誰も声かけれないのか、それとも、ライに魅入ってしまっているのか、そんな周囲とは別に、声をかけてきた者がいた。


「お、ライ。随分と、変った格好をしているな。それもイレブンの風習なのか?」


「いや、多分、違うだろうと思う」


「へぇ、そうなのか。それなら、そうだ。お手」


「…?。何の真似だ?それは」


「それは、犬の格好なんだろう?」


「ああ、だが、僕は犬ではない。勝手に、飼い犬にするな!」


 その時、ライの声が、三人の意志内に入り込むくらいに響いて、それから、ライの予想もつかなかった発言で返された。


「飼い犬、ではないか…、では、飼い主がいるのならいいのか?」


「…何の事だ」


「飼い主って、何言ってるんだよ。ジノ」


「ああ、突飛なことをおおぴらに公言するものではないな」


 そう言って、咎めていたスザクの次の言葉に、ライは、驚く。


「そうだよ。僕が、飼い主なのに」


「っ、スザク!?」


 何をっと向けたライの困惑した視線を見ることもなく、ルルーシュが口をはさむ。


「スザク、妙な事を言うのはやめろ。それに、飼い主であるというなら、それは俺だろう?。一番、初めに拾ったのは、俺だからな」


「まっ、待て。何を言って」


 そこで、ライは、気付かされた。皆の様子が、急に可笑しくなったのは、ギアスのせいではないのかと。それでも、気付くのには遅かったらしく、ライの心境も知らずに、話はどんどん可笑しな方向に進んでいく。


「えっ、あの時、ミレイさんもいたはずだよ。それをいうなら彼女も当てはまるんじゃないのか?。それに、飼い主なら、そうだと決める証拠があるはずだろう」


「ああ、それなら、今日にでも、買いに行こうと思ってた。そうだな、ライ?」


「いや、ちょっと待てくれ。何か可笑しな展開になってないか?。それに、ルルーシュ、何を買いに行くつもりだ」


 ライの三人の間に入り込むように、口を出すのだが、それを別の事に受け止めた連中は、


「ほら、当人も嫌がってる、無理強いはよくないと思いますけどね。先輩?」


「懐かせていけばいい話だ。…それに、飼いならすのなら、多少は骨があった方がいいだろう?」


「飼いならすって、僕は」


「君はそう思っていたとしても、ライはそれをどう思う?」


「…それなら、飼い主は、ライに選ばせるというのは、どうだ」


「うん、その方がいいね」


「じゃあ、ライ先輩に、聞きますか。あ、誰を選んだとしても、責任は取ってくださいね」


「無論だ。答えの決まっていることを、再確認するだけの話だろう?。ライ、誰が飼い主か、答えは既に用意しているな。それをこの場で示してやれ」


「アーサーごと、きちんと受け止めるから、遠慮しなくてもいいよ」


「ライ先輩、迷うなら誰を選ぶ必要もないでしょう。私が責任を取りますから」


 ギアスの力とはいえ、この状態に憤りを覚えたライは、顔をうつむかせ、小さく震えるようにして、小声を漏らした。


「…っ、ふざけるな」


「ライ…?」


 名前を呼ばれ、はっとしたライは、苦味をかみつぶしたような顔をして、三人に背を向けるようにして、走り去って行った。呆然とした、三人を残して。


「ああ、行ってしまった。軽い冗談だったのに」


「知っているのかもわからないうちに、嘘をつくのは、相手にも悪いんじゃないか」


「そう言って、先輩も楽しそうだったじゃないですか」


「俺は、口裏を合わせただけだ。先に始めたのは、お前の方からだろう?」


「はぁ。まったく、二人とも」


「お前だって、人のことを言えたことではないだろう」


「そうだけど、後でちゃんと謝っておかないとね。それにはまず、今日の説明をしておかないと」


「エイプリルフールか。しかし、よくもまぁ、咄嗟にあんな嘘が思いつくな」


「まぁ、俺もそう思いますけど、ライ先輩の恰好から、既にサプライズされた気分で、多少高揚したのかもしれないから思いついたのかもしれませんね」


「格好?、ああ、確かに、意外と似合ってたね。あれは」


「スザク、今の言葉、本人の前で決して使うなよ」


 そうして、喋っている三人を残して、急ぎ足に生徒会へと戻ってきたライは、後ろ越しに扉を閉めた。
 一息ついたところで、ミレイが、近寄ってきた。


「どうだった?。ルルーシュ達の反応は」


「ああ、驚いていたよ。ミレイさんが言うような事も向こうも言ってきたので、怒った風に装って、戻ってきたんだが、本当にこれで良かったのか?」


「ふふっ、何をいまさら。今日は、エイプリルフール、なんて、貴方には初めてだから、あなたにもいい経験にもなるじゃない。さてと、これからが本番ね」


「嘘をついても、許される日か」


「そうよ。だからこそ、今日という日を思いっきり、楽しまないと」


 それから、しばらくの間、嘘と嘘の対決が繰り広げられた。果たして、タイムリミットが迫るまでの間、一番はじめに笑うのか誰なのか。
 それは、今日という日の最後に結果となるのだった。


 

【続く…                                                 嘘です。 終わり】

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