コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2009/08/13 (Thu)
相談はコウノトリに
ソファの上で揃って座ったまま、ユーフェミアが、体の向きをライのほうへと向いて、揃えた脚の上に手を置いたまま、真剣に言った。
「ライ、私、貴方の子供が欲しいです」
「・・・・突然、どうしたんだ?。ユーフェミア」
呼び名を聞いたとたんムッと顔をしかめたユーフェミアに、ライは彼女の騎士でもなく恋人すらも超えて夫婦となってから、愛称で呼ぶことを何より大事にしているそんな彼女の小さな怒りに触れたことを知って、諦めたようにライは言い直した。
「ユフィ」
戻せば、屈託なく笑いかけてくるユーフェミアの気持ちの表現が、場の雰囲気問わず、ライへとまっすぐに向けてくるので、多少扱いに困ることもあるが、それは人から見れば、ライがただ尻にしかれているように映るらしい。
それは、ライに原因があることをライ自身は気づいていない。
無自覚にそれこそ戦闘中であっても、性格であっても、男女問わず人を惹きつける魅力のあるライを、他からの誘いから牽制するのは大変なのだ。
だから、騎士はライではなく、スザクを選んだのだが、周囲にしかもライの知らぬところでもその活躍ぶりと名前は知られていたから、何の意味もなかった。それでも恋人として傍に置き、結ばれるまでに至ったのだが、天然ゆえかそれとも真面目だからか、ライは愛称で呼ぶことを時折忘れてしまう。
それだけが、ユーフェミアには不満なものであった。
話は戻って、結婚して二人で暮らすことにいたって、何も問題はなかったのだが、どういうわけか子供が欲しいと真剣な表情で言ってきた、ユーフェミアにライは眉を顰める。
彼女がその性格ゆえ大事にされていることは知っている。何度も、コーネリア、つまり、彼女のお姉さんにはきつい咎めと忠告を貰い受けてるし、その騎士である、ギルフォードやダールトンからも夫婦生活で問題があっても、それが二人の問題で済むものではなく、どちらに落ち度があれど軍内部にまでそれが知れ渡ることになれば、ライに対する周りの評価も落ちると、それとなく教えられた。
それは、一般の女の子ではなく、皇女であるからこそ、付くしがらみというものだが、けれどそれで辟易することはライにはなかった、それでも彼女を選び選択した自分の決意があったからだ。
幼い頃から知るコーネリアやその周りとは思いは違っているものの、ライとて彼女の幸せを望み票所にはわかりづらいものの彼女を大事にしている。だから、できれば泣かせたくはない。
「ライと過ごす今も不満があるわけじゃないんですよ。ただ、少し考えることがあって」
そうして俯くユーフェミアに、ライはきょとんと瞬くようにして見て言葉を待った。
「私には、お姉さまやそれこそ周りに人はたくさんいます。ライも学園に来てスザクと出会って軍に入ってから、いろんな方と知り合ったでしょうし、友達や仲間も増えたと思います。ですけど、家族という存在は貴方の周りだけまだありません。だから、私が貴方と結ばれて新しい家族というものをライに与えたかったんです。貴方と過ごす時間が増えて、貴方のいろんな面を知ってからも、それが日に日に大きくなっていったんです。これは、私のわがままかもしれませんけど、どうしても叶えたい願いだったんです。だから」
彼女がそんなことを考えているとは知らず、話を聞きながら瞳を見開いたライは、瞳を少しずつ和らげていった。
おっとりとした外見に似合わず無茶な行動をとったり、ゲットーへと行きたいと、前向きに強い意思を持ったユーフェミア、そして、そうして保護を受けた環境であるからなのか、彼女の本来の性格が何処までもまっすぐなのか、優しさは今も変わらない。
家族というものを何より優先したライは、それを守る為に戦い、それが国を守ることへと形は変わって、何より大事な目的を見失い、それを自分の手で跡形もなく壊してしまった過去がライにはある。記憶はまだ元に戻らなくても、その記憶のないあやふやさが彼の存在を透明なものにしてしまい、雰囲気を危うげに映す為か、それとも、そうした心の奥底にある寂しさや悲しみを彼女が見抜いたのかは、わからなかったが、彼女の言葉は何よりも嬉しかった。
「ありがとう、ユフィ」
愛しい声で名前を呼ぶと、ユーフェミアが俯いた顔を上げてライのほうへと振り向いた。
「でも、いいんだよ」
「えっ?何故です」
「そんなに焦らなくても」
柔らかな髪を片手で撫でるようにして、ライは言った。
「家族は此処にいる。それに、僕を理由にしないで君が、ユフィがそう思ってくれるのなら正直に嬉しい。ユフィには自分でも知らずうちに抱いていた気持ちはバレてしまったけれど、今も今で、十分君から貰ってる。子供が嫌いというわけじゃない。だが、何かを理由にしないで君が自然とそう思ってくれるのが、僕には一番だから」
そう言いながら引き寄せ、ライは額と額をくっけるようにして、自分の気持ちを優しい声で告げた。
「・・・私一人でも、いいんですか?」
問いかけるようなユーフェミアの上目遣いに、小さく笑ったライは離れる変わりに、ユフィの手をとって上から覆うように握って、
「夫婦というのも、家族だろう」
「家族というのは、多くて賑やかなほうが良くないですか?」
「それは、時間をかけてからしていけばいい。けれど」
「?」
「それには、君のお姉さんからまた色々お咎めがきそうだから、僕もちゃんと認められるように考えなければならないことがあるだろう」
「それは、大丈夫ですよ」
「何故、そう思うんだ?」
「お姉さまには、私から言っておきます。ライとこれからも夫婦で日々勉強をしておりますッと」
「勉強って・・・」
唖然と見上げたライへと、にっこりと手を差し出して、
「さぁ、ライ。家族としての一歩はこれからですよ。やりたいことはいっぱいありますから、まずは、行動を起こしましょう」
「いや、ユフィ、さっきの僕の話は」
「駄目です!。日本の言葉では、善は急げとの言葉もあります。それに、スザクから貴方の事で色々お話を伺っています。そういった不安要素は私が変えて行きたいんです」
「(一体、何を言ったんだ?。スザク)・・・・ユフィ、何処に行く気なんだ?」
ソファから、引っ張られるように立ち上がせられて、前を進むユーフェミアの後に従いながら聞いてみると。
「今から、お勉強ですよ?。これから時間をかけていればいいと貴方も言ったように、私は今からできることをやっておきたいんです」
「先ほどのは、時間をかけてからという意味なのだか?」
「時間も大事ですが、学ぶことも大事ですよ」
「・・・・」
スザクから何を聞いたのかは、ライは知らないのだが、それがユーフェミアを触発させてしまったのだろうッと思い、スザクに後日聞いてみることにしようと、意外と行動的なユーフェミアに本日も振りまわされるライは、困ったように眉を下げたが、口元はしょうがないと言いたげに緩んでいたのだった。
[留め]
ソファの上で揃って座ったまま、ユーフェミアが、体の向きをライのほうへと向いて、揃えた脚の上に手を置いたまま、真剣に言った。
「ライ、私、貴方の子供が欲しいです」
「・・・・突然、どうしたんだ?。ユーフェミア」
呼び名を聞いたとたんムッと顔をしかめたユーフェミアに、ライは彼女の騎士でもなく恋人すらも超えて夫婦となってから、愛称で呼ぶことを何より大事にしているそんな彼女の小さな怒りに触れたことを知って、諦めたようにライは言い直した。
「ユフィ」
戻せば、屈託なく笑いかけてくるユーフェミアの気持ちの表現が、場の雰囲気問わず、ライへとまっすぐに向けてくるので、多少扱いに困ることもあるが、それは人から見れば、ライがただ尻にしかれているように映るらしい。
それは、ライに原因があることをライ自身は気づいていない。
無自覚にそれこそ戦闘中であっても、性格であっても、男女問わず人を惹きつける魅力のあるライを、他からの誘いから牽制するのは大変なのだ。
だから、騎士はライではなく、スザクを選んだのだが、周囲にしかもライの知らぬところでもその活躍ぶりと名前は知られていたから、何の意味もなかった。それでも恋人として傍に置き、結ばれるまでに至ったのだが、天然ゆえかそれとも真面目だからか、ライは愛称で呼ぶことを時折忘れてしまう。
それだけが、ユーフェミアには不満なものであった。
話は戻って、結婚して二人で暮らすことにいたって、何も問題はなかったのだが、どういうわけか子供が欲しいと真剣な表情で言ってきた、ユーフェミアにライは眉を顰める。
彼女がその性格ゆえ大事にされていることは知っている。何度も、コーネリア、つまり、彼女のお姉さんにはきつい咎めと忠告を貰い受けてるし、その騎士である、ギルフォードやダールトンからも夫婦生活で問題があっても、それが二人の問題で済むものではなく、どちらに落ち度があれど軍内部にまでそれが知れ渡ることになれば、ライに対する周りの評価も落ちると、それとなく教えられた。
それは、一般の女の子ではなく、皇女であるからこそ、付くしがらみというものだが、けれどそれで辟易することはライにはなかった、それでも彼女を選び選択した自分の決意があったからだ。
幼い頃から知るコーネリアやその周りとは思いは違っているものの、ライとて彼女の幸せを望み票所にはわかりづらいものの彼女を大事にしている。だから、できれば泣かせたくはない。
「ライと過ごす今も不満があるわけじゃないんですよ。ただ、少し考えることがあって」
そうして俯くユーフェミアに、ライはきょとんと瞬くようにして見て言葉を待った。
「私には、お姉さまやそれこそ周りに人はたくさんいます。ライも学園に来てスザクと出会って軍に入ってから、いろんな方と知り合ったでしょうし、友達や仲間も増えたと思います。ですけど、家族という存在は貴方の周りだけまだありません。だから、私が貴方と結ばれて新しい家族というものをライに与えたかったんです。貴方と過ごす時間が増えて、貴方のいろんな面を知ってからも、それが日に日に大きくなっていったんです。これは、私のわがままかもしれませんけど、どうしても叶えたい願いだったんです。だから」
彼女がそんなことを考えているとは知らず、話を聞きながら瞳を見開いたライは、瞳を少しずつ和らげていった。
おっとりとした外見に似合わず無茶な行動をとったり、ゲットーへと行きたいと、前向きに強い意思を持ったユーフェミア、そして、そうして保護を受けた環境であるからなのか、彼女の本来の性格が何処までもまっすぐなのか、優しさは今も変わらない。
家族というものを何より優先したライは、それを守る為に戦い、それが国を守ることへと形は変わって、何より大事な目的を見失い、それを自分の手で跡形もなく壊してしまった過去がライにはある。記憶はまだ元に戻らなくても、その記憶のないあやふやさが彼の存在を透明なものにしてしまい、雰囲気を危うげに映す為か、それとも、そうした心の奥底にある寂しさや悲しみを彼女が見抜いたのかは、わからなかったが、彼女の言葉は何よりも嬉しかった。
「ありがとう、ユフィ」
愛しい声で名前を呼ぶと、ユーフェミアが俯いた顔を上げてライのほうへと振り向いた。
「でも、いいんだよ」
「えっ?何故です」
「そんなに焦らなくても」
柔らかな髪を片手で撫でるようにして、ライは言った。
「家族は此処にいる。それに、僕を理由にしないで君が、ユフィがそう思ってくれるのなら正直に嬉しい。ユフィには自分でも知らずうちに抱いていた気持ちはバレてしまったけれど、今も今で、十分君から貰ってる。子供が嫌いというわけじゃない。だが、何かを理由にしないで君が自然とそう思ってくれるのが、僕には一番だから」
そう言いながら引き寄せ、ライは額と額をくっけるようにして、自分の気持ちを優しい声で告げた。
「・・・私一人でも、いいんですか?」
問いかけるようなユーフェミアの上目遣いに、小さく笑ったライは離れる変わりに、ユフィの手をとって上から覆うように握って、
「夫婦というのも、家族だろう」
「家族というのは、多くて賑やかなほうが良くないですか?」
「それは、時間をかけてからしていけばいい。けれど」
「?」
「それには、君のお姉さんからまた色々お咎めがきそうだから、僕もちゃんと認められるように考えなければならないことがあるだろう」
「それは、大丈夫ですよ」
「何故、そう思うんだ?」
「お姉さまには、私から言っておきます。ライとこれからも夫婦で日々勉強をしておりますッと」
「勉強って・・・」
唖然と見上げたライへと、にっこりと手を差し出して、
「さぁ、ライ。家族としての一歩はこれからですよ。やりたいことはいっぱいありますから、まずは、行動を起こしましょう」
「いや、ユフィ、さっきの僕の話は」
「駄目です!。日本の言葉では、善は急げとの言葉もあります。それに、スザクから貴方の事で色々お話を伺っています。そういった不安要素は私が変えて行きたいんです」
「(一体、何を言ったんだ?。スザク)・・・・ユフィ、何処に行く気なんだ?」
ソファから、引っ張られるように立ち上がせられて、前を進むユーフェミアの後に従いながら聞いてみると。
「今から、お勉強ですよ?。これから時間をかけていればいいと貴方も言ったように、私は今からできることをやっておきたいんです」
「先ほどのは、時間をかけてからという意味なのだか?」
「時間も大事ですが、学ぶことも大事ですよ」
「・・・・」
スザクから何を聞いたのかは、ライは知らないのだが、それがユーフェミアを触発させてしまったのだろうッと思い、スザクに後日聞いてみることにしようと、意外と行動的なユーフェミアに本日も振りまわされるライは、困ったように眉を下げたが、口元はしょうがないと言いたげに緩んでいたのだった。
[留め]
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