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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
知らないふりはもうできない
ライの部屋へと訪れたルルーシュは、恐いほど真剣で寡黙だった。
それには理由があって、今朝の事ライとの進展の故に恋人の座を確保したルルーシュは、ほくそ笑んでいた。
のだが、同居人であるC.C.にとってはなんら面白くもなく、ルルーシュに水を差す発言がそもそもの始まりだった。
『互いにキスもまだなのか。それでよくも恋人を気取れてるものだな』
『そんな安い繋がりだけで俺達の関係を壊せると思うなよ』
絶対的にライから信頼されていると確信しているルルーシュは、恋人となったことも踏まえて少しいい気になっていた。
鼻で息をするようにして、C.C.はベットに寝そべったまま、聞き捨てならないことを口にした。
『なら心配はないか。アイツが既に誰かにファーストキス奪われたことさえも、お前にとってはさほど問題でもないだろうからな』
その時、バサバサと持っていた本を床に落として、時間が止まったように呆然としていたルルーシュの表情は、非常に面白かったと後にC.C.は語る。
ところ変わって、現状に戻ると、ライの部屋にやってきたルルーシュは、部屋に入ってくるなりに、ひどく深刻な面持ちで椅子に腰掛けた。
C.C.には強気に言ったものの、やはり気になるらしく本人に確認を取ろうと着てみたものの、其れをどう切り出せばいいのかと一人ルルーシュは悩んでいた。
魔女の言葉だから、冗談であると思いたいが、意味深な笑いが引っかかるのもあって、振り回されてる気がしないでもなかったが、考えれば考えるほど気づいたのは、自分も、ライのこともあまり知らないことだけだった。
余計なことに気をとられるくらいならばと、事実上の確認だけでも部屋に来たものの、頭を悩ませるばかりで、一向に口を開く気配のないルルーシュに、ライは敢えて何も聞かず、紅茶を用意していた。
何かあるんだとすればいつもルルーシュから、口を開くことを知っているし、あまり深く追求されることを好んでいないことを熟知していた為である。
そっと、紅茶の香りがたつティーカップを近くのテーブルへと置いたライの手を、掴んだのは他ならぬルルーシュだった。
続く