コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
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★2009/06/26 (Fri)
Girls Dream of bubble・番外編 お手を拝借、お姫様 中半
女二人加わったというだけで、このような事態になると、誰が予想できただろう。
「また、私だな」
「・・・」
無言で、ルルーシュの目が面白くないといわんばかりに細まる。
実は何か仕込んであるのかというくらい、当然のようにC.C.が、王様を引き当て、女王様となっていた。
「そろそろ。何か余興も見たいな。六番と二番でこの場で何か踊れ」
引き当てたのは、星刻とまたもや、ライだった。どちらとも運動能力に問題ないものの、普段踊るという機会もなく、何かを踊れといわれても、何を踊ればいいのか、わからず、訊ねるように、星刻が口を開く。
「古今東西、踊りにも色々あると聞いた事がありますが、せめて、種類だけでも決めていただきたい」
「そんなのお前達が考えろ」
命じたわりに、やはりC.C.らしい振る舞いでピザを頬張りながら、あっさりとそう告げた。
「では、我が中華連邦に伝わる舞をお見せしましょう」
「中華連邦の?」
ライの問いかけに向き合う体制となった星刻は、
「はい。この国でお教えするのは、貴方が、初めてです。きちんと教えるほど上手いわけではありませんが、私には踊りはこれしか覚えがありませんので、付き合ってもらえますか?…手ほどきはしますよ」
「僕もダンスをすると言う機会はまったくないから、君の提案に従うよ。だが、僕のほうこそ足を引っ張るかもしれないが、よろしく頼む」
「心得ました」
星刻が深々とした様子でライへと、一礼をして、始まった。
まずは、星刻から口で説明しながら身体を動く教えを、真似て踊るライだったが、最初はやはり動きが悪かったが、それもそのうち、ライの覚えが早いことに、そんなに困ることもなくすんなりと舞の形となっていた。
「ええ、上達が思ってたよりも、早くて、もう教えることはないかもしれませんね」
「いや、教える側が上手いだけだ。このような舞は踊るにしても不思議な気持ちになるが、綺麗な舞だな。誰から、教わったのか、訪ねてもいいか?」
「はい。前に、天子様にせがまれて、舞を職とする者達に伺い覚えた踊りです。こんなときにも役に立てるとは思ってもいませんでしたが、踊りを綺麗だと思ってもらえると、教わった身とはいえこの舞のすばらしさを理解していただけたのは、嬉しいですよ」
話す時の星刻の嬉しそうな様子に、ライもつられたように目を細めながらも、二人の舞う華麗なダンスは続く。
「そうか。踊る側ではなく、見る側でないのは、このときほど残念に思うことはないな」
「そうかもしれませんね。ですが、今私達でこうして踊る舞を見ている側に魅せていると考えると、素敵なのではないですか」
「そうだな。…だが、それは、相手が星刻で、そして、踊る相手が僕ではなく、ちゃんとした女性だったら、きっとそうなのだろうと思うよ」
「女性と区切らなくても、貴方にも惹きつけるものはあると思いますよ」
「ん?僕でも?…果たしてそうだろうか?」
「ええ。だから、こうしていると…」
不意に力が緩んだように腰が砕けて、バランスを崩し、倒れそうになったライを力強く腕で一本で腰を支えるようにして、星刻が顔を寄せる。
驚いて、目を瞬かせたライに、囁くように。
「私も惹きこまれる」
「星刻・・・?」
「すみません。やはり天子様以外の女性と踊るには慣れてないせいかどこかに無理が生じたようで、このように貴方をまともにリードしきれませんでした。とんだ無礼をお許しください」
「いや、驚いただけだ。気にするな。多少気が緩んだのか、受身を取れなかった僕にも落ち度はあるから」
「ライ様は、お優しいのですね」
星刻の優しく細まる瞳を見ながら、近くでルルーシュの声が上から降りた。それに顔を上げる二人。
星刻が優しく抱き起こすようにライを立ち上がらせると、言葉もなくルルーシュが引き寄せ、ライを背で隠すように後ろへと庇う。
「ふん。では、優しいライに変わって、俺が貴様をこの場で罰しても問題はないな」
「ルルーシュ?」
後ろから、ライに名前を呼ばれたが、ルルーシュは星刻から、視線を逸らさなかった。
「私は、ゲームに則り、命じられたままに踊りを披露したまで。それに対して、罰を与える理由は何処にあるというのですか?」
「当然ある。自覚あるなしに、先ほどの貴様の愚行を、みすみす逃すわけには行かない」
「そんなにそちらのお方が、大事だというなら、牙を向ける相手を選ぶべきです。此処が戦いの場でないことが唯一の救いですね」
「ああ、そうだな」
一瞬即発に互いを凝視しあうルルーシュと星刻の二人を交互に見つめたまま、状況についていけてないライをスザクが呼び寄せる。
「ライ、大丈夫?」
「ああ、平気だ。怪我の心配なら気にすることはない」
「・・・・そういう意味じゃないんだけど」
「?」
「ははっ、今のスザクの言葉に俺も同情するよ」
ジノの言葉に、ライは困惑したまま顔を向けて、
「二人とも、なんだ。何が言いたい?」
「いや、平気なら、いいんだ。うん」
そう言ったスザクに、ライの髪が訝しげに首をかしげた時に、さらさらと胸のほうへとすべり落ちた。見た目女の子であるものの、男としての中身は変わっておらず、またその天然なところも前と一緒なので、その扱い方の複雑さから言っていいものかと顔を見合わせたスザクとジノが、口を開く前に、半分ピザを食べ終えたC.C.が声をかけてきた。
「終わったのなら、次だ。ルルーシュ、それに、星刻、まだゲームは終わってはいない。どうしても、勝負をつけたいのなら、今ある王様ゲームで相手を負かすか、もしくは終わるまで、争うのは後にするかのどちらに決めておけ」
そうして、再び割り箸が集められ、王様となる運と個人的な戦いがはじめられようとしていた。
【番外編・後半に続く】
女二人加わったというだけで、このような事態になると、誰が予想できただろう。
「また、私だな」
「・・・」
無言で、ルルーシュの目が面白くないといわんばかりに細まる。
実は何か仕込んであるのかというくらい、当然のようにC.C.が、王様を引き当て、女王様となっていた。
「そろそろ。何か余興も見たいな。六番と二番でこの場で何か踊れ」
引き当てたのは、星刻とまたもや、ライだった。どちらとも運動能力に問題ないものの、普段踊るという機会もなく、何かを踊れといわれても、何を踊ればいいのか、わからず、訊ねるように、星刻が口を開く。
「古今東西、踊りにも色々あると聞いた事がありますが、せめて、種類だけでも決めていただきたい」
「そんなのお前達が考えろ」
命じたわりに、やはりC.C.らしい振る舞いでピザを頬張りながら、あっさりとそう告げた。
「では、我が中華連邦に伝わる舞をお見せしましょう」
「中華連邦の?」
ライの問いかけに向き合う体制となった星刻は、
「はい。この国でお教えするのは、貴方が、初めてです。きちんと教えるほど上手いわけではありませんが、私には踊りはこれしか覚えがありませんので、付き合ってもらえますか?…手ほどきはしますよ」
「僕もダンスをすると言う機会はまったくないから、君の提案に従うよ。だが、僕のほうこそ足を引っ張るかもしれないが、よろしく頼む」
「心得ました」
星刻が深々とした様子でライへと、一礼をして、始まった。
まずは、星刻から口で説明しながら身体を動く教えを、真似て踊るライだったが、最初はやはり動きが悪かったが、それもそのうち、ライの覚えが早いことに、そんなに困ることもなくすんなりと舞の形となっていた。
「ええ、上達が思ってたよりも、早くて、もう教えることはないかもしれませんね」
「いや、教える側が上手いだけだ。このような舞は踊るにしても不思議な気持ちになるが、綺麗な舞だな。誰から、教わったのか、訪ねてもいいか?」
「はい。前に、天子様にせがまれて、舞を職とする者達に伺い覚えた踊りです。こんなときにも役に立てるとは思ってもいませんでしたが、踊りを綺麗だと思ってもらえると、教わった身とはいえこの舞のすばらしさを理解していただけたのは、嬉しいですよ」
話す時の星刻の嬉しそうな様子に、ライもつられたように目を細めながらも、二人の舞う華麗なダンスは続く。
「そうか。踊る側ではなく、見る側でないのは、このときほど残念に思うことはないな」
「そうかもしれませんね。ですが、今私達でこうして踊る舞を見ている側に魅せていると考えると、素敵なのではないですか」
「そうだな。…だが、それは、相手が星刻で、そして、踊る相手が僕ではなく、ちゃんとした女性だったら、きっとそうなのだろうと思うよ」
「女性と区切らなくても、貴方にも惹きつけるものはあると思いますよ」
「ん?僕でも?…果たしてそうだろうか?」
「ええ。だから、こうしていると…」
不意に力が緩んだように腰が砕けて、バランスを崩し、倒れそうになったライを力強く腕で一本で腰を支えるようにして、星刻が顔を寄せる。
驚いて、目を瞬かせたライに、囁くように。
「私も惹きこまれる」
「星刻・・・?」
「すみません。やはり天子様以外の女性と踊るには慣れてないせいかどこかに無理が生じたようで、このように貴方をまともにリードしきれませんでした。とんだ無礼をお許しください」
「いや、驚いただけだ。気にするな。多少気が緩んだのか、受身を取れなかった僕にも落ち度はあるから」
「ライ様は、お優しいのですね」
星刻の優しく細まる瞳を見ながら、近くでルルーシュの声が上から降りた。それに顔を上げる二人。
星刻が優しく抱き起こすようにライを立ち上がらせると、言葉もなくルルーシュが引き寄せ、ライを背で隠すように後ろへと庇う。
「ふん。では、優しいライに変わって、俺が貴様をこの場で罰しても問題はないな」
「ルルーシュ?」
後ろから、ライに名前を呼ばれたが、ルルーシュは星刻から、視線を逸らさなかった。
「私は、ゲームに則り、命じられたままに踊りを披露したまで。それに対して、罰を与える理由は何処にあるというのですか?」
「当然ある。自覚あるなしに、先ほどの貴様の愚行を、みすみす逃すわけには行かない」
「そんなにそちらのお方が、大事だというなら、牙を向ける相手を選ぶべきです。此処が戦いの場でないことが唯一の救いですね」
「ああ、そうだな」
一瞬即発に互いを凝視しあうルルーシュと星刻の二人を交互に見つめたまま、状況についていけてないライをスザクが呼び寄せる。
「ライ、大丈夫?」
「ああ、平気だ。怪我の心配なら気にすることはない」
「・・・・そういう意味じゃないんだけど」
「?」
「ははっ、今のスザクの言葉に俺も同情するよ」
ジノの言葉に、ライは困惑したまま顔を向けて、
「二人とも、なんだ。何が言いたい?」
「いや、平気なら、いいんだ。うん」
そう言ったスザクに、ライの髪が訝しげに首をかしげた時に、さらさらと胸のほうへとすべり落ちた。見た目女の子であるものの、男としての中身は変わっておらず、またその天然なところも前と一緒なので、その扱い方の複雑さから言っていいものかと顔を見合わせたスザクとジノが、口を開く前に、半分ピザを食べ終えたC.C.が声をかけてきた。
「終わったのなら、次だ。ルルーシュ、それに、星刻、まだゲームは終わってはいない。どうしても、勝負をつけたいのなら、今ある王様ゲームで相手を負かすか、もしくは終わるまで、争うのは後にするかのどちらに決めておけ」
そうして、再び割り箸が集められ、王様となる運と個人的な戦いがはじめられようとしていた。
【番外編・後半に続く】
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