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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/01/18 (Mon)
総受けの幼児化ライ君、二話目
生徒会のメンバーとライ君です。
お話は、続きからになります。

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予想外の真剣さ

 ふっくらとした頬には赤みが残り、くりくりした円らな大きな瞳が瞬きをするたびに隠れ、銀の瞳を覗かせる。
 見かけスザク達と同級生とも思える身長ではないけれど、性格は前と同じなのだというのは、ライ本人の口調がしっかりとしているからだった。
 どうあっても、今のライの背では、皆と話すのに見上げた形となるため、行儀がいいものではないが、引き寄せた椅子を使い、机に腰掛けると、皆の視線を集め顔を見渡すようにしてから、話し始めた。

 ライの話を聞くには、街で人にぶつかり、ぶつかった人はそれだけで逃げるように去っていたのだが、その時に物を一つ落としていったらしい。
 その物というのは、四角い箱で、落としたときに開いてしまったらしく、箱には鏡があり一枚の手紙があるだけだった。
 とりあえず壊れていないことは確認して、落とした人を探したもののその間に見失ってしまい、落し物として届けようとしたところ、歩くにつれて異様に視線の見方が徐々に低くなっていき、ついには手を隠すほどのぶかぶかな服となり、歩きにくくなったこともあって服のすそにつまづいてしまった。身体に変化が起こってることには気づいたが、とめようがなかった。
 何も知らず偶然通りかかったリヴァルが、それを見つけ此処までつれてきたということだが、制服で出かけたはずのライは、見慣れぬ子供服を今は着ていることに疑問がわく。

 
「その服は、俺のお下がりなんだ。前の服だと歩きづらいから」

 
 視線に気づいたリヴァルが読んだように説明すると、ライはそれを一瞥した後で、続けて言葉を口にする。


「原因を探す為、箱の中にあった手紙を少し拝見した。その中身には、呪いの内容が記してあったんだが、書かれていた内容とは違ったものの、内容から察するにわかったことは、僕が呪いをかけられたということだ」

「そんなことって」

「信じられないのは僕も同じだが、現にこのように変わってしまってる。これ以外に考えられる要因は今はない」


 真顔であるけれど、容姿も含めて幼く声まで高いので、
いつものライと違う印象を出だしのだが、皆一様に思ったのが、庇護欲をかきたてるほど可愛らしいというところだろうか。
 しかし、本人は記憶喪失以外の新たな悩みの種ができ、表情に曇りが見えていたが、事態はそれだけに終わらなかった。


「今の姿だと、学園でうろつくのも変よね」


 以前は、学生でも通る外見ではあるのだが、今の容姿はどう見てもロロ達よりもかなり年下であるし、高校生とは通らない故に余計に目立つので、学園内にうろつくことも困難となる。
 

「そうなんだよなー。誰かの兄弟なら見つかったとしても、話はつけられるんだけど」


 リヴァルの何気ない一言が、この場にいる皆の抱いていた感情に火をつけることになろうとは誰が予想しいえただろう。
 シャーリーが口を開いた。


「それって、誰かの兄弟となれば、何も問題ないってことだよね」

「まあ、そうなるかな。そこで考えたんだけど、まず俺」


 自分がと名乗りを上げたリヴァルの言葉を遮るように、シャーリーが片手を挙げる。


「はい、私が候補します」

「シャーリー?」


 何言ってんだっとリヴァルの顔が物語っていた。まさかシャーリーから進んで引き受けるとは思わなかったものの、そこで引き下がるリヴァルではなかったのだが、反論したのはミレイだった。


「シャーリー。此処は、やはり保護者の立場でもある私が従兄弟ですって言ったほうが周囲も納得するでしょ?」

「会長からライを保護下にした事は認めますけど、今回ばかりは譲る気はないですよ」


 シャーリーに続けとばかり意見するものが出てきた。


「うん。ミレイちゃんばかりに押し付けるのも気が引けるから、それなら、私でも協力できると思います」

「えぇー!!?、ニーナも?」


 驚きの声を上げるシャーリーに、今度はカレンが、


「そうよね。今のライを会長の保護下に置くのはいいとしても、どうしたいかは本人の決めることですし、ライがよしとするなら私でも構いません」

「カレンまで」


 ニーナとカレンまでライと兄弟となる権利を奪いにかかろうとしていることに、焦ったリヴァルは、


「おいおい、話が妙な方向になってるぞー」

「ライ」


 まとまらず対立している皆の輪から抜け出したスザクは、ライの前にやってくると、その小さな両肩を掴んで、


「ライ、お兄ちゃんでも、お兄さんでも君の好きな呼び方でいいけど、君は誰を兄弟にしたいんだい?」

「・・・・・」

 
 学園内で他の生徒に見つかったときの言い訳として、従兄弟か弟して訊ねてきたことにすればいいとの提案はあるものの、何故今それを決める必要があるのかと、ライは疑問に思うのだった。
 其れと、スザクは明らかに自分を選べといわんばかりに迫り来る顔が真剣すぎて、逆に怖くてライには何も答えらずにいた。


「スザク、そんな責めるように近づいたら答えられるものも答えられなくなるだろ。俺はライとは日が浅いけど、だからといって今の面倒を見るくらいならお安い」

「其れは、僕が却下します。兄弟でもいいのなら、僕と兄さんとでも問題はないはず、そうですよね、兄さん?」

「ああ、一人兄弟が増えたとしても、それがライであるなら俺は喜んで迎える」


 当人の意思を無視した話し合いに、アーニャは戸惑うライと離れるようにして、呆れた含みを持ってライの心情を言葉にするように口にしていた。 


「ライの意思を反映しないまま勝手に話を作ってる」


 スザクから開放されたライは、今は椅子に座ったアーニャに何故か抱っこされていた。
 そうして脱線した話し合いの結果は、まとまらないまま最終的な判断はライに任せるという形に落ち着いたのだった。

[留め]


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