コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2010/04/11 (Sun)
男は狼なのよ、気を付けなさい
「気をつけてね」
家を出た少女は、母の言葉に押されるままに、森の外れに立つ一軒の家。そこへお見舞いへと手にはバスケットを抱えて、頭には赤い頭巾をかぶって歩く。
母から代々受け継いだ赤い頭巾をいつもかぶっている為、知っている人達からは赤頭巾と呼ばれていた。
「熱いー」
少女は、突然空を見上げて吠えると、声に反応したように木々から鳥が数匹飛び立った。
少女の名前は、神楽耶。黒髪に緑の瞳が特徴的な子供だった。
「代々受け継いだ物であるからこそ身につけるなければなりませんけど、こんな熱気のこもる日にまで頭巾をかぶって歩かなくてなりませんの」
少女、神楽耶は言葉と共にかぶった頭巾を後ろに下げ、自慢の黒髪を丁寧に手櫛で整える。
馬車もないため、歩くだけでは森を抜けるまでは時間はかかり、自然と汗さえ滲み出す。
人が通る道から、森の中へと入り進めていくと、がさがさと揺れ動く木々に、神楽耶は肩を跳ねて後ろを振り返る。
その手には、武器のつもりなのだろう。拾ったばかりの太い枝を持って構えていた。
これで倒せるとは思ってはいないものの、注意を逸らすくらいならと視線を向けた先に、集中するのだが、出てきたのは兎だった。
「驚かせないで」
安堵の息をつくと共に、気が緩み手にした枝を落し、一歩動いた。
「えっ、きゃぁぁぁぁぁ!!」
その一瞬で、空中へと投げ出され、気がつけば、足だけ引っ掛けられ見事に木の枝で宙吊りとなっていた。
重力にしたがってバスケットは落ちてしまったが、どうにかこれ以上の羞恥は耐えかねるとスカートの裾を守るように両手で押さえる。
どう考えても、罠であり、誰か仕掛けた犯人が傍にいるはずだと周囲をめぐらす間に、その犯人と思わしき人影が姿を現した。
「貴方ですのね!。これは、一体何、の」
言葉の途中、神楽耶の瞳が驚きで目を開く。
相手も仰いだまま驚いたように凝視していた。
人だと思っていたそれは、人にあるまじき頭に大きな耳があり、お尻の方には尻尾が見え隠れしていた。
いつしか話に聞いたことのある狼とその人物が重なる。
人も狼に狙われれば最後だと思えと小さい頃から恐怖を植えつけられていたのだが、人の姿をとるとは聞いたことがなかったためか、それとも恐怖に感じなかったのか、強気な態度で反論した。
「見てないで、此処から降ろしなさい!」
これが狼ライと赤頭巾いや神楽耶の出会いだった。
続く
「気をつけてね」
家を出た少女は、母の言葉に押されるままに、森の外れに立つ一軒の家。そこへお見舞いへと手にはバスケットを抱えて、頭には赤い頭巾をかぶって歩く。
母から代々受け継いだ赤い頭巾をいつもかぶっている為、知っている人達からは赤頭巾と呼ばれていた。
「熱いー」
少女は、突然空を見上げて吠えると、声に反応したように木々から鳥が数匹飛び立った。
少女の名前は、神楽耶。黒髪に緑の瞳が特徴的な子供だった。
「代々受け継いだ物であるからこそ身につけるなければなりませんけど、こんな熱気のこもる日にまで頭巾をかぶって歩かなくてなりませんの」
少女、神楽耶は言葉と共にかぶった頭巾を後ろに下げ、自慢の黒髪を丁寧に手櫛で整える。
馬車もないため、歩くだけでは森を抜けるまでは時間はかかり、自然と汗さえ滲み出す。
人が通る道から、森の中へと入り進めていくと、がさがさと揺れ動く木々に、神楽耶は肩を跳ねて後ろを振り返る。
その手には、武器のつもりなのだろう。拾ったばかりの太い枝を持って構えていた。
これで倒せるとは思ってはいないものの、注意を逸らすくらいならと視線を向けた先に、集中するのだが、出てきたのは兎だった。
「驚かせないで」
安堵の息をつくと共に、気が緩み手にした枝を落し、一歩動いた。
「えっ、きゃぁぁぁぁぁ!!」
その一瞬で、空中へと投げ出され、気がつけば、足だけ引っ掛けられ見事に木の枝で宙吊りとなっていた。
重力にしたがってバスケットは落ちてしまったが、どうにかこれ以上の羞恥は耐えかねるとスカートの裾を守るように両手で押さえる。
どう考えても、罠であり、誰か仕掛けた犯人が傍にいるはずだと周囲をめぐらす間に、その犯人と思わしき人影が姿を現した。
「貴方ですのね!。これは、一体何、の」
言葉の途中、神楽耶の瞳が驚きで目を開く。
相手も仰いだまま驚いたように凝視していた。
人だと思っていたそれは、人にあるまじき頭に大きな耳があり、お尻の方には尻尾が見え隠れしていた。
いつしか話に聞いたことのある狼とその人物が重なる。
人も狼に狙われれば最後だと思えと小さい頃から恐怖を植えつけられていたのだが、人の姿をとるとは聞いたことがなかったためか、それとも恐怖に感じなかったのか、強気な態度で反論した。
「見てないで、此処から降ろしなさい!」
これが狼ライと赤頭巾いや神楽耶の出会いだった。
続く
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