それで満足しろというのか

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千葉さんですか。お話出せるように挑戦し頑張りたいと思います。
前後に分かれた、C．C．×ライです。
前編のお話は、続きからになります。



それで満足しろというのか




　室内にチーズ君人形を抱えたライが視線を送る。
　その先には、カメラを構えたC．C．がいる。
　柳眉を下げたライは、フラッシュでカシャカシャと撮られるばかりでしかも、ポーズまで要求されていた。

　ライの部屋に来るのは毎度の事なのだが、部屋を見渡すなりライへと顔を向けた


「今から写真を撮るから、そこに横になれ」


　そう言って、ベットを指した。
　ポーズを要求された後、チーズ君人形を渡されるのだが、ライはこの状況についていけなくなっており困惑を浮かべていた。　
　どうして急に写真を撮るのか？疑問に思ったライは
　

「今の今までピザにしか関心がなかった君が急にどういう風の吹き回しなんだ」


　そんな風に見られているのかと全く周囲の気持ちにも自分にも気づいていない。
　その事に、C．C．は残念そうに目を伏せたまま口を開く。


「ん？　ああ、お前の写真を使うからだ」

「使う？　何にだ」


　誰かに教わったのか慣れた要領で、レンズをらいに合わせてシャータを何回か切ると、ようやくカメラから顔を逸らす。


「お前の写真は学園内にもあまりないだろ」

「ん、ああ、そうだったかな」


　不意に、生徒会室で見つけたアルバムを思い出したライだったが、そういえば自分の写真は撮っていないなっと他人事のように思っていた。
　のだが、幻の美形と噂されるライの写真はかなり貴重なもので、今でこそリヴァルは写真を撮るのを自粛されているものの、本人の知らないところでは良く売れているらしい。
　ふっと笑うように口角を上げたC．C．の発言がライには気になった。


「だからこそだ。交渉には使える」

　
　自分の写真が何かの交渉に使われるのに、やはりそれが何かわからずともライは眉を顰める。


「C．C．・・・さっきの」

「写真は返さんぞ」


　ライから何か言う前にC．C．から釘をさす。
　ぎしりとベットが軋んだ音を立てたのは、ライの横に腰掛けるようにC．C．が座ったからだった。


「だがまあ、いい結果が出たら教えてやろう」

「C．C．・・・。それは、どういう意味だ？」

「当てれるか?」


　怪しげに目を細めたC．C．がライの白い頬へと片手を伸ばし触れるままに唇を重ねる。
　突然の事に目を見開いたライに笑うようにして、手に持ったままC．C．はカメラを撮った。

　結局何に使うのかは、ライは教えてもらえなかったものの、C．C．はちゃんと利用していた。
　ライの知らないところで。


続く