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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
自分が自分でいられる場所
結局ライと話すだけ話し終えたのがスザクとの対話は数時間に及んでいた。
この時点で俺は含まれてはいない故に、ただ時間は削られている。
寡黙となった俺に、ライがようやく気づいたのか不思議そうな顔を向けてくる。
不思議な顔を向けてくるところを見ると、ライのほうもスザクの友達を越した好意に気付いていないものと見える。
俺が知ったからといって、教える義理はない。
今の関係があれば十分であると割り切って、俺は出来るだけ普段どおりの口調に戻った。
「・・・ライ、何か忘れてはないか」
怒りはまだ俺の中で燻っているらしく、幾分か声が低くなった自覚はあるものの、ライは何に対して怒りを感じているのか理解できてはいなのだろうと思われる返事が返り、俺は眉を寄せる。
「忘れている? チェスの事か」
確かにチェスの勝負の最中、スザクと話し始めたのはライのほうだ。
それを中断されたから怒っていると受け取るってしまうのも当然だ。
その間、チェスを指し終えた俺は、次の一手を待っているだけだった事に不満があったわけではないことは明白だった。
「勝敗をつけるぞ。ライ。これから俺が勝利を得たときは一つだけ約束に従ってもらう」
「賭けをするのか。それは構わないが、急にどうしたんだ?」
白い駒をライが置いたところで、俺は頭に戦略したいくつもあるパターンのうちの一つの答えをチェス盤の上に、黒の駒で提示して見せながら、
「どうもしない。ただ、今の発言を撤回するなよ。チェックメイトだ」
宣言どおりの勝利、ライは少しだけ驚いた表情を見せたことに、俺はほくそ笑んでいた。
俺の思考はめぐるように、ソファのひじかけに手をついて指を添えながら言葉を待つライへと目を向けていた。
飴か鞭か。
さて、何の約束を今から取り付けようかと。
終わり