コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2009/09/14 (Mon)
心をこめて贈ります
アッシュフォード学園に転入が決まって、制服と学校要具をミレイから直接受け取って、ライは自室(仮)にて制服に袖を通していた頃。
「はい」
ノック音に反応してそう言うと、「ライ、開けるけど、今いいかしら?」、扉越しにミレイの声が聞こえて来た。
「ああ、鍵は開いている」
その言葉にガチャリと、扉の開いたところから室内へと顔を覗かせミレイが、ライを見た途端、二コリと嬉しそうに笑った。
「あら~もう、早速着替えてたのね」
扉を閉めてライの元へとやってきながら、ミレイは言った。
「どういったものか、袖を通してみないと、わからないと思って」
「うん、それもそうね。それにしても・・・ふ~ん?」
ライの周りを一回りしながら含みのある言葉で言うミレイに、訝しげな顔のままライの視線も、ミレイの姿を追って行った。
「なかなか、似合ってるじゃない!」
ぽんと肩に手を置いてミレイがそう言うと、ハァーっと気の抜けたライの声がかかった。
「これで、アッシュフォード学校にまた一人、騒がれる要素が増えたわね」
疑問符でもつきそうな、不思議そうな顔をしたライに、笑顔を向けて言うミレイに、ライは聞いてきた。
「ところで、ミレイさん、何か用があって、此処に来たんじゃないのか?」
思い出したように、パンとミレイは胸の前で両手を打って、
「そうそう。もう、そろそろ迎えが来るからその人と一緒に行ってちょうだいって、言おうと思ってたとこ」
「迎え?」
聞く暇もなく、ギィーと扉の音が聞こえたと思ったら、スザクが室内へと足を踏み入れていた。
「ライ。・・・ああ、もう、着替え終わったんだね。よく似合っているよ。それじゃあ、早速だけど行こうか」
「スザク、ちょっと待て。行くって、何処へ向かおうとする気だ。ちゃんと説明を」
戸惑うライの言葉を遮る様に、ミレイはスザクへと、
「それじゃあ、スザク君。後を、お願いね」
「わかりました」
そう言ったと同時に、まだ状況が理解しきれてないままのライの白い手を掴んで、さっさと連れて行くようにスザクは、部屋から出て行く。その際、ライがスザクに何か言った言葉は、扉で閉ざされ廊下の向こうへと声は、遠ざかっていくのであった。
「スザク、何処へ行くんだ?そろそろ話してもいいと思うんだが」
強制的に引っ張られたままのライが、スザクへと恨みめいた視線を寄こすのだが、スザクはいたって平然としていた。
「ああ、君が考えるほど、悪いことじゃないから、警戒しなくても大丈夫だよ」
ライの思考を汲む様にして、笑みを浮かべたスザクに、気付かれないようにため息をついた。
そうして、廊下を歩いて連れてこられた場所は、屋上だった。
着いたとたんにスザクが手を離して、前に進ませるために横に退いたのを見て、怪訝そうに顔を向けたライにスザクは言った。
「開けてみなよ。中で皆も待っているから」
疑心な眼差しをスザクは笑顔で受け止めて、ライは、その扉をそっと開いた。
「「「「「「「ライっ!おめでとうっ!!」」」」」」」
重なった言葉と共に、何かの弾かれた音が鳴って、舞い上がったものがライの頭や体に色のついたひも状の物と紙ふぶきの欠片が幾つかかかって、ライは、それらに驚いたように目を見開いた。
其処には、左右に並んで入ってきた人物を囲うように、カレン、リヴァル、ニーナ、シャーリー、ルルーシュ、ナナリー、咲世子の面々が笑みを浮かべ、拍手でライを迎え入れた。
「コレは、一体・・・」
「前々から、会長が秘密裏に計画してやったことなんだが、多少、強引なところはあったようだな」
ルルーシュが先行するように口を開くと、リヴァルが笑う。
「そうそう。お前を驚かせようと思って、こっちはいつバレやしないかって、さっきまでひやひやしたぜ」
「あははっ!、そうだね。でも、ちゃんと、びっくりしたんだから、これは大成功でしょ」
シャーリーのピースサインに続くように、ナナリー、そして咲世子、ニーナ、カレンと、ライに言葉をかける。
「ライさんの制服姿見られないのは、残念ですけど、私もお祝いに参加出来て嬉しいです」
「ライ様、ナナリー様と同様に私からもささやかなながらお祝いをさせてください」
「なかなか時間が合わない事もあるけど、皆で、集まられて良かったです」
「これで、ようやく、貴方もアッシュフォード学園の一員なのね」
そう次々と言葉をかけられたライだったが、言葉もなく俯いてしまった。ライに送れて入ったスザクは、ライの横から顔を覗きこむようにして、
「ライ? どうしたんだい。もしかして、迷惑だった」
伏せった瞳が揺らめいて、唇を震わせ泣くのではないかと思ったのだが、小さく息をつくように目を閉ざすだけで、ライは、はっとしたようにして顔を上げて、
「あ、すまない。いや、こういうときは違う言葉だったな。・・・ありがとう」
それに皆がそれぞれに、小さく笑ったり、互いに顔を合わせたりしたり、目を細めたりして、用意されたテーブルに本日の主役の席があり、シャーリーとカレンが後押しするようにして、ライを連れて行くと、その後を他のメンバーが続いていった。
後から、ケーキを抱えたミレイも混ざって、ワイワイと賑やかな声がなかなか止む気配はなかった。
「それでは、正式に生徒の一員となったライに乾杯~!」
出会った頃の警戒心はなく、ライの表情も幾分か和らいだものとなっていた。そんな風に変われたのは、正体不明な彼を迎えてくれた、始めに出会った彼らのおかげなのだろう。
小さく微笑んだライの瞳に気づかぬまま、小さな歓迎会は続いているのだった。
【留め】
アッシュフォード学園に転入が決まって、制服と学校要具をミレイから直接受け取って、ライは自室(仮)にて制服に袖を通していた頃。
「はい」
ノック音に反応してそう言うと、「ライ、開けるけど、今いいかしら?」、扉越しにミレイの声が聞こえて来た。
「ああ、鍵は開いている」
その言葉にガチャリと、扉の開いたところから室内へと顔を覗かせミレイが、ライを見た途端、二コリと嬉しそうに笑った。
「あら~もう、早速着替えてたのね」
扉を閉めてライの元へとやってきながら、ミレイは言った。
「どういったものか、袖を通してみないと、わからないと思って」
「うん、それもそうね。それにしても・・・ふ~ん?」
ライの周りを一回りしながら含みのある言葉で言うミレイに、訝しげな顔のままライの視線も、ミレイの姿を追って行った。
「なかなか、似合ってるじゃない!」
ぽんと肩に手を置いてミレイがそう言うと、ハァーっと気の抜けたライの声がかかった。
「これで、アッシュフォード学校にまた一人、騒がれる要素が増えたわね」
疑問符でもつきそうな、不思議そうな顔をしたライに、笑顔を向けて言うミレイに、ライは聞いてきた。
「ところで、ミレイさん、何か用があって、此処に来たんじゃないのか?」
思い出したように、パンとミレイは胸の前で両手を打って、
「そうそう。もう、そろそろ迎えが来るからその人と一緒に行ってちょうだいって、言おうと思ってたとこ」
「迎え?」
聞く暇もなく、ギィーと扉の音が聞こえたと思ったら、スザクが室内へと足を踏み入れていた。
「ライ。・・・ああ、もう、着替え終わったんだね。よく似合っているよ。それじゃあ、早速だけど行こうか」
「スザク、ちょっと待て。行くって、何処へ向かおうとする気だ。ちゃんと説明を」
戸惑うライの言葉を遮る様に、ミレイはスザクへと、
「それじゃあ、スザク君。後を、お願いね」
「わかりました」
そう言ったと同時に、まだ状況が理解しきれてないままのライの白い手を掴んで、さっさと連れて行くようにスザクは、部屋から出て行く。その際、ライがスザクに何か言った言葉は、扉で閉ざされ廊下の向こうへと声は、遠ざかっていくのであった。
「スザク、何処へ行くんだ?そろそろ話してもいいと思うんだが」
強制的に引っ張られたままのライが、スザクへと恨みめいた視線を寄こすのだが、スザクはいたって平然としていた。
「ああ、君が考えるほど、悪いことじゃないから、警戒しなくても大丈夫だよ」
ライの思考を汲む様にして、笑みを浮かべたスザクに、気付かれないようにため息をついた。
そうして、廊下を歩いて連れてこられた場所は、屋上だった。
着いたとたんにスザクが手を離して、前に進ませるために横に退いたのを見て、怪訝そうに顔を向けたライにスザクは言った。
「開けてみなよ。中で皆も待っているから」
疑心な眼差しをスザクは笑顔で受け止めて、ライは、その扉をそっと開いた。
「「「「「「「ライっ!おめでとうっ!!」」」」」」」
重なった言葉と共に、何かの弾かれた音が鳴って、舞い上がったものがライの頭や体に色のついたひも状の物と紙ふぶきの欠片が幾つかかかって、ライは、それらに驚いたように目を見開いた。
其処には、左右に並んで入ってきた人物を囲うように、カレン、リヴァル、ニーナ、シャーリー、ルルーシュ、ナナリー、咲世子の面々が笑みを浮かべ、拍手でライを迎え入れた。
「コレは、一体・・・」
「前々から、会長が秘密裏に計画してやったことなんだが、多少、強引なところはあったようだな」
ルルーシュが先行するように口を開くと、リヴァルが笑う。
「そうそう。お前を驚かせようと思って、こっちはいつバレやしないかって、さっきまでひやひやしたぜ」
「あははっ!、そうだね。でも、ちゃんと、びっくりしたんだから、これは大成功でしょ」
シャーリーのピースサインに続くように、ナナリー、そして咲世子、ニーナ、カレンと、ライに言葉をかける。
「ライさんの制服姿見られないのは、残念ですけど、私もお祝いに参加出来て嬉しいです」
「ライ様、ナナリー様と同様に私からもささやかなながらお祝いをさせてください」
「なかなか時間が合わない事もあるけど、皆で、集まられて良かったです」
「これで、ようやく、貴方もアッシュフォード学園の一員なのね」
そう次々と言葉をかけられたライだったが、言葉もなく俯いてしまった。ライに送れて入ったスザクは、ライの横から顔を覗きこむようにして、
「ライ? どうしたんだい。もしかして、迷惑だった」
伏せった瞳が揺らめいて、唇を震わせ泣くのではないかと思ったのだが、小さく息をつくように目を閉ざすだけで、ライは、はっとしたようにして顔を上げて、
「あ、すまない。いや、こういうときは違う言葉だったな。・・・ありがとう」
それに皆がそれぞれに、小さく笑ったり、互いに顔を合わせたりしたり、目を細めたりして、用意されたテーブルに本日の主役の席があり、シャーリーとカレンが後押しするようにして、ライを連れて行くと、その後を他のメンバーが続いていった。
後から、ケーキを抱えたミレイも混ざって、ワイワイと賑やかな声がなかなか止む気配はなかった。
「それでは、正式に生徒の一員となったライに乾杯~!」
出会った頃の警戒心はなく、ライの表情も幾分か和らいだものとなっていた。そんな風に変われたのは、正体不明な彼を迎えてくれた、始めに出会った彼らのおかげなのだろう。
小さく微笑んだライの瞳に気づかぬまま、小さな歓迎会は続いているのだった。
【留め】
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