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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/09/15 (Tue)
この二人の会話が個人的に好きです。
というわけで、
シャーリー×ライです。
お話は、続きからになります。

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デート未満



「コラー!」


 授業をサボっていた二人組みを発見。
 其処にいたのは、サボりの常習犯であるルルーシュと、何故か一緒のライの姿をシャーリーは、怒った形相で確認する。

 シャーリーの声と顔を確認して、やばいとばかりに退散する二人のうち、シャーリーの追いかけたのは、ライのほうだった。
 ルルーシュは、体力的にすぐ追いつけると判断しての事だった。


「もう、ルルは毎度の事だけど、君まで一緒に授業サボって、どこにいこうしてたの?」


 チラリとライがルルーシュを確認すると、遠のく姿を確認する。賭けチェスをすることをよしとしていないシャーリーであることをライも知っているからこそ、ルルーシュを逃がすには自分で足止めをしておくことだと思ったのだ。


「ねぇ、聞いてる。ライ」

「ああ、今日は街へ探しに出ようと思って」

「本当に? それなら、ルルはどこに行ったの」


 居場所を言えとばかりにシャーリーの掴んだ腕が強まり、見上げるようにした瞳が強く訴える。


「話すから、とりあえず、掴んだままの手を離してくれないか。もう、逃げはしない」

「・・・わかった。絶対だよ」

 ようやく開放された。中庭のベンチに


「ルルーシュとは此処で会っただけだ。どこへ行くのかは、聞いていない」

「本当に? なら、此処で二人でいたのは、偶然」


 ライの瞳を覗き込むようにして上半身を前のめりにするシャーリーに、身体を後ろへと下がるようにライは頷くと、シャーリーは溜息をつきながら離れた。


「いつも、捉え損ねるのよね。其処で」

「シャーリー?」

「う~ん」

「シャーリー?」


 考え込むようにしていたためか、ライの呼びかけに気付くこともなく、ポケットから、何かを取り出して、それを見たまま呟く。


「どうしよう。これから・・・」

「シャーリー?」

「ううん、もう、しょうがない。一人でも」


 ライの存在を忘れてしまったように、独り言を始めたシャーリーに、


「シャーリー!」

「うわ~!?、びっびっくりしたー」

「すまない。さっきから独り言を言っていたから。何か悩み事でもあるのか?」

「え、嘘、独り言を、私言ってた?」


 頷いたライに、恥ずかしそうに顔を赤くして、あたふたする。


「ああ、えっと、これは」

「何を持ってるんだ」
 
「だから、これは」

 
 ぎゅっと手に握りこむようにして、もう一つの手でそれを隠すシャーリーに、シャーリーの背中越しに視線を向けるようにして言った。


「ん、あれは、なんだろう?」

「えっ?」


 素直に振り向いたシャーリーは、何もないことに気づいて、


「何もないじゃな・・・あー!」


 シャーリーの手に握られていたものが、ライの手に渡っていた。それを見せつけるように小さく上下に揺らしたのは、二枚のチケット。
 ルルーシュが好きであるのは確かだが、その証拠にチケットを使って誘うつもりだったのだが、何故か最近ライも気になっていて、その当人が目の前にいるので、思わず隠してしまったのだけれど。


「映画のチケット?」


 バレてしまったら隠し通せないと、ライから尋ねられる前にシャーリーが口を開いた。


「うん。ルルに休日誘うつもりだったんだけど、そんな暇もないくらい忙しそうだったから、なかなか言い出せなくなって、気づいたら、期限日になってて、今日がその日なの」

「・・・」

「はい。わかったなら、もういいよね」


 ベンチから立ち上がったシャーリーがそう言って手を差し出すと、ライは返しながら、


「それは、どうするんだ?」

「ルルは、捉まらないみたいだし、一人分余るけど」


 手にしたチケットに目をやってから、にっこりとシャーリーは笑った。


「楽しんでくるよ。せっかくだもん」

「・・・」


 考え込むように黙ったライに、首をかしげたシャーリーは、


「あ、チャイムの合図だ。じゃあね。今度は、サボっちゃ駄目だよ」


 走り出そうとする前に、ライの言葉がそれを止めた。


「余った分のチケット、僕が貰っても構わないか?」

「えっ・・・」


 揺らめいたシャーリーの長い髪が横に流れるままに吹かれて、ライのほうへと振り返る。思っても見ない言葉で、シャーリーは目を見開いたのだが、次第にそれは喜びへと変わるように頷いて見せた。


「うん!」


 シャーリーの揺らめく乙女心は秘密にしたまま、放課後二人で約束をした。それは、ひと時の幸福の時間だった。


[留め]

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