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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2009/09/17 (Thu)
C.C.が別人となり、ライの前に現れたらと想像してみました。
ルルーシュもいますが、

C.C.×ライです。
お話は、続きからになります。

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敵同士よりもっと悪い





扉を開いた後に、ルルーシュの部屋ではなく、ライの部屋にC.C.が当然のようにいることに驚くことがなくなっていた頃、それは起こった。


「おかりなさいませ」


 部屋でそれを見た瞬間、強制的に扉を閉ざしてしまったライは、今見た光景は何かと考えていた。
 振り返ったときに、動いた薄緑色のストレートヘアー。そして、自分と目が合った瞬間、花が咲いたように笑った。
 それが、C.C.であっだと誰が信じるのだろう。

 知らず溜まった疲れによる幻覚を見たのか、それとも、C.C.がライの知らないところで何かよからぬことでも思いついたのかと、馬鹿げた考えに首を振ってその思考を追い払うと、そっと部屋の扉を開いて中に入った。


「あ、お帰りなさいませ、ご主人様」


 幻覚ではなく、確かに其処にC.C.が今度は頭を下げて何か顔色をうかがうように見つめ返す。しかも、ご主人様と言っている。背中の向こうには扉を閉めてしまった後なので、誰もいない。考えなくても、視線でライに向けられていったものであるのは、明確で、何の冗談なのだろうといまいちC.C.の思考についていけてないライは、頭を押さえた。
 だが、チラリと視線がベットへと向けると、瞳が驚きへと変わった。C.C.がよくピザを食べたり本を読んだりと占拠しているベットは、ピザの食べかすも、くつろいだ痕跡もなく、物に溢れた部屋でもない為そんなに散らかすことはないのだが、ライが見る限り、部屋を出て行ったときよりも今のほうが綺麗に片付いているのがわかった。それは、部屋の彩と机に活けられた花が華やかに飾られていたせいだろう。 


「・・・」

「ご主人様?」


 何故か、びくびくと顔色を心配そうに見つめるその姿は、ライの知るC.C.とはかけ離れていた。ルルーシュにさえ部屋の片づけを任せる、あのC.C.が綺麗に掃除していたのかと、困惑にC.C.を見る視線の意図を読み取ったらしく、


「ご主人様がお留守の間、お邪魔したのは謝ります。寂しい部屋だったので、少し模様替えをさせて頂きました、あの、お気に目去らないのでしたら、今すぐ元に」


「君が、これを?」

「はい! すみません」


 どうして、一言一言びくびくするのかはわからないものの、演技ではないことは理解できたのは、ちらちらと伺う視線と態度、そして何より傍若無人とは違う謙虚な言葉遣いのせいだ。
 何かあったのだろうかと、とりあえず、今のC.C.にいつもの態度は逆効果だと悟り、視線を合わすように膝をかがめると、不安そうな瞳が追いかける。なんだか、子供のようだと、ふっと笑って、手を伸ばすと、叩駆けるとでも思ったのかぎゅっと目を瞑るようにして身体を強張らすC.C.だったが、その手はぽんとC.C.の頭に乗っけると、優しく撫でた。
 

「ありがとう。だけど、其処までしなくても、十分だよ」


 その言葉を受け、恐る恐る開いたC.C.の瞳には、聞いた声のとおり優しい瞳が合った。それが撫でる頭と同じく、温かみがあって、先ほどの無表情で冷たいような印象が溶けていくほどだった為、嬉しげに頬を染めるC.C.。

 触れていた手が膝を伸ばすようにして、離れるとC.C.の視線が名残惜しげに追いかけるのだが、


「ライ、邪魔するぞ。C.C.が此処に」


 ルルーシュが扉を開いて入ってきたと同時に、何故か、C.C.がライの後ろへと隠れた。


「どうしたんだ?。ルルーシュ」


 後ろから顔を覗かせるようにして、ぎゅっとライの服の袖を掴んで、ルルーシュを見上げるC.C.に、ルルーシュと同じくライも視線を向ける。


「ああ、訳を話そう。話は、俺の部屋に場所を変えてからでも、構わないか」


 握られた袖へと目を向けると、C.C.の不安そうな瞳が見上げられた。


「彼女がいて、困る話なのか?」


 ライとC.C.を目にして、ルルーシュが、


「気になるのなら、C.C.も共に連れて行けばいい。いや、話は、そいつの事もあるのだから一緒にいるほうが話しやすいだろう」


 それから、ルルーシュの後に続いて、ライとそれに遅れてC.C.がついて行った。






 頼まれもしないのに、せっせと紅茶の準備を始めたC.C.の後姿を見送り、椅子に座ったライから、話し始めた。


「話の内容は、C.C.の事もあるのだと言っていたが、彼女がああなった原因の事か」

「ああ、馬鹿げたことをやった罰だろうな」


 ベットに腰掛けたまま、背後に影を背負い、自嘲するように口の端を上げて、ルルーシュが話し始めた。
 ルルーシュの話を聞くには、C.C.といつものように口論してというか、ルルーシュのほうが一方的に言うような形で、C.C.が煽る。それは、良くあることでライも目にしたことがあるから、不思議ではないのだが、その時クッションを投げたC.C.が、見事にルルーシュに命中したのが発端で、らしくもない行動を起こしたために、C.C.が物に足をとられ、近づいたルルーシュに脚を引っ掛け、ルルーシュが転んだときに、予期せぬことにC.C.の頭の上に物が落ちた。
 軽く血が出るほどで意識を取り戻したのだが、気かづいたらC.C.がいなくなっていて、ライの部屋に何故か行っていた。と言うことらしい。
 それを聞いたライが、なんともいえない顔でルルーシュを見た。


「ルルーシュ、一言君に言ってもいいか」

「いや、言わなくてもわかってる」


 その言葉は待ったと手で止める動作をすると、ライも閉口する。 


「原因については、これ以上咎めるつもりはないけれど、これから君はどうするんだ」


 それ以上聞かないライに、すまないと小さく口にして、ライの隣にお盆を持ったまま控えているC.C.へと視線を向けてから、ルルーシュは両手をくむようにして其処に額をつけた。


「それを、考えてる」

「君の部屋に戻ることは・・・?」

「それも考えたが、C.C.がどういうわけか俺を避けている。あの事を本能的に覚えているかはわからないが、ライお前から見てわかることもあるだろう」


 ライの部屋に時たまやってくることはあっても泊まる事はないため。ルルーシュの部屋に戻ることが多い、それが、今では、ライの部屋に居留まっている。このような事態は、ライも経験はなかった。泊めて困るものではないが、ライの部屋に訪れるほかの生徒会メンバーに見つかったときに、今のC.C.をどう説明すればいいのかという問題もある。しまいに、ご主人様と呼ばせて、こき使っているのかと、妙な誤解を生む心配もある。


「ご主人様・・・?」


 その見つめる瞳が答えを待っている。以前のC.C.を知っている分、今のC.C.を扱うのは戸惑いが出るのだが、


「君に聞きたいことがある。君のご主人様を僕に決めてもいいのか?」


 問いかけるようにライの視線が向けられ、同じように見つめたルルーシュの瞳を確認して、眼を伏せるように、頷いた。


「融通の利かない人間を、真っ先に追い出すくらいの薄情な面があったとしてもか?」


 ルルーシュがライを見る。その瞳は真剣であり、言葉は戦うときのように冷静で感情が見られない。酷い人だと確認をするように問いかけ、追い詰め、ルルーシュに戻るよう傾けようとしているのだと理解は出来た。


「命令なら、我慢します」


 だが、変わる意思のないC.C.の返答に、ライは続けて、


「感情に流されるままに、君が怪我をすることになっても、それが言えることか?」


 多少躊躇いながらも、C.C.は言った。


「わ、私が、上手くご主人様の機嫌をとることが出来ないのなら、それも報いだと思います」


 その言葉を聞いても尚、ライの問いは続けられる。
 

「では、最後に問う。男である僕が君に乱暴を働くようにしてまで身体の自由を奪われても、喜んでそれを差し出すことが出来るのか?」

「私は・・・」


 ついに、目じりから涙を流したC.C.だったが、ライの口調は表情と同じく変わらなかった。その問いかけに答える前に、ルルーシュが緊迫した雰囲気を溶かすように息をついて、言った。


「十分、わかった。C.C.の意志は固いとな」

「・・・・」


 真剣な冷たい表情をすっとほどいていったライは、小さく息をついた。そして、参ったとばかりに天井を仰ぐ。先ほど優しく接したことが尾を引いているのかはわからないが、そうまでして居たいという人間を追い出すほどの薄情さは今のライにはなかった。
 だから、椅子から立ちあがると、C.C.のほうへと歩み寄り、


「きつい言い方をして、ごめん。けれど、君の気持ちはさっきのでよくわかったから。それで、追い出すつもりはないから安心していいよ」


 手で涙をぬぐったC.C.へと、抱き寄せるようにして震える背中を擦った。
 ライのシャツを掴んで、其処に顔を埋めたまま、C.C.が首を横に振った。頭を撫でたときのように、優しい声が其処にあったからだ。

 ルルーシュだけが、何か言いたげにライの背中を物悲しそうに見ていた事を、ライは気づいていなかった。 


[留め]

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