コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----LC小説---- BL小説
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2009/09/23 (Wed)
愛していても繋がれない
「私、ずっと前からあなたの事が、好きなの」
シャーリーの告白が、屋上に響く。鳥の声も人の声も、一瞬遠ざかったようにも聞こえるほどに思えたが、それは錯覚なのだと気づいた。
出す答えは、決まっているけれど、言う必要もないその言葉が、言うつもりもなくライの口からこぼれたいた。
「僕も、同じ気持ちだ」
目を開いたシャーリーが、頬を染めながら緊張気味に告げたことなど嘘のように、声を上げる。
「えっ、ええ~!?」
それが彼女の答えのようにも見え、一瞬曇った顔は瞳を瞬く間に隠れ、ライはいつもどおりの無表情に戻り、
「って、返事があるのを期待しているのだろう?」
シャーリーが告げたのは、告白の練習の為、それに頼まれたからといって了承したのはライ。
ライの言葉に沈黙を置いて、シャーリーは唇を不満そうに尖らせる。
「嘘なの?。はぁ~、もう、びっくりするじゃない」
「…相手の返答も必要かと思って、言ったまでだ」
「まあ、必要かもしれないけど、急に驚かさないでよ。告白の練習って私から言っただけだったのに、びっくりしたよ?」
「すまない」
「でも、うん。これでどうにかなるというわけじゃないけど、勇気は出たよ。此処まで付き合ってくれてありがとう」
無邪気に笑うシャーリーに、困ったように見つめて、ライは言った。
「これで、ちゃんと相手に伝えられそうか?」
「うん、すぐには出来るかわからないけど、頑張ってみるよ」
「そうか。気持ち届くといいな」
ただ、言えることは、後押ししてやること、友達としてやれるのはそれくらい。ライの言葉に頷いたシャーリーは、じゃあねと言って、ライに背を向けて屋上にある扉へと駆けていく。
遠ざかっていくその背を、ライが呼び止める。
「シャーリー」
その瞳がライを映すけれど、開きかけた口を閉じて、何か言いたげなライに、瞬きを繰り返すように、シャーリーが振り返り首を傾げる。
「ん?何?」
「…頑張れよ」
静かな声だったけれど、シャーリーの耳にはちゃんと届いた。
「うん。ありがとう」
いつもの表情でそう言ったから、ライの気持ちに気づかないままシャーリーは、にっこりと微笑んでそう言って、扉を閉じた。
その閉ざされた音が、やけに大きく響いて、ライの耳にこびりついた。
それは、嘘をついた。自分への枷みたいに。
シャーリーが誰を好きなのかは、彼女から話を聞くうちにその人の事が好きなのだということに気づいたのだけど、楽しげに時に寂しそうに好きな人の事について、シャーリーの話を聞いていたけれど、どこから生まれたのか自分でも気づかない間に、彼女の事が好きになっていたのだとライは気づいた。
だからとて、それを今更伝えるすべもあるほど器用ではないライは、シャーリーの前では、友達として見守ることしか出来なかった。
友達にしても、想い人にしても、大切なところは変わらないのだから、ただ、シャーリーが笑っていられるのなら、それで十分なのだ。
シャーリーもライも自分の気持ちには気づいていても、片思い。それが、
シャーリーの告白によって変わるのか、それとも、ライの気持ちに気づくことで変わるのか、この先の恋の行方は、空と同じく、雲と青の色は見えていてもその遠くの先まではまだ見えないものと同じなのだから。
[留め]
「私、ずっと前からあなたの事が、好きなの」
シャーリーの告白が、屋上に響く。鳥の声も人の声も、一瞬遠ざかったようにも聞こえるほどに思えたが、それは錯覚なのだと気づいた。
出す答えは、決まっているけれど、言う必要もないその言葉が、言うつもりもなくライの口からこぼれたいた。
「僕も、同じ気持ちだ」
目を開いたシャーリーが、頬を染めながら緊張気味に告げたことなど嘘のように、声を上げる。
「えっ、ええ~!?」
それが彼女の答えのようにも見え、一瞬曇った顔は瞳を瞬く間に隠れ、ライはいつもどおりの無表情に戻り、
「って、返事があるのを期待しているのだろう?」
シャーリーが告げたのは、告白の練習の為、それに頼まれたからといって了承したのはライ。
ライの言葉に沈黙を置いて、シャーリーは唇を不満そうに尖らせる。
「嘘なの?。はぁ~、もう、びっくりするじゃない」
「…相手の返答も必要かと思って、言ったまでだ」
「まあ、必要かもしれないけど、急に驚かさないでよ。告白の練習って私から言っただけだったのに、びっくりしたよ?」
「すまない」
「でも、うん。これでどうにかなるというわけじゃないけど、勇気は出たよ。此処まで付き合ってくれてありがとう」
無邪気に笑うシャーリーに、困ったように見つめて、ライは言った。
「これで、ちゃんと相手に伝えられそうか?」
「うん、すぐには出来るかわからないけど、頑張ってみるよ」
「そうか。気持ち届くといいな」
ただ、言えることは、後押ししてやること、友達としてやれるのはそれくらい。ライの言葉に頷いたシャーリーは、じゃあねと言って、ライに背を向けて屋上にある扉へと駆けていく。
遠ざかっていくその背を、ライが呼び止める。
「シャーリー」
その瞳がライを映すけれど、開きかけた口を閉じて、何か言いたげなライに、瞬きを繰り返すように、シャーリーが振り返り首を傾げる。
「ん?何?」
「…頑張れよ」
静かな声だったけれど、シャーリーの耳にはちゃんと届いた。
「うん。ありがとう」
いつもの表情でそう言ったから、ライの気持ちに気づかないままシャーリーは、にっこりと微笑んでそう言って、扉を閉じた。
その閉ざされた音が、やけに大きく響いて、ライの耳にこびりついた。
それは、嘘をついた。自分への枷みたいに。
シャーリーが誰を好きなのかは、彼女から話を聞くうちにその人の事が好きなのだということに気づいたのだけど、楽しげに時に寂しそうに好きな人の事について、シャーリーの話を聞いていたけれど、どこから生まれたのか自分でも気づかない間に、彼女の事が好きになっていたのだとライは気づいた。
だからとて、それを今更伝えるすべもあるほど器用ではないライは、シャーリーの前では、友達として見守ることしか出来なかった。
友達にしても、想い人にしても、大切なところは変わらないのだから、ただ、シャーリーが笑っていられるのなら、それで十分なのだ。
シャーリーもライも自分の気持ちには気づいていても、片思い。それが、
シャーリーの告白によって変わるのか、それとも、ライの気持ちに気づくことで変わるのか、この先の恋の行方は、空と同じく、雲と青の色は見えていてもその遠くの先まではまだ見えないものと同じなのだから。
[留め]
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