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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/09/11 (Fri)
新婚さんごっこの
ヴィレッタ×ライです。
お話は、続きからになります。

拍手を送る

秘められた計画の実行を


  立ち昇る紅茶の香り、時折カップに口をつけながら、テーブルに向かい合うように座る話の内容は、知り合いの縁談の話だったのにも関わらず、いつの間にか自分達の事へと変わって。


「僕が貴方と結婚したいと言ったら、笑いますか?」


 突然、言ったライの真剣な顔は、今でもヴィレッタの脳裏に残る。

 記憶が戻りこの地から遠ざかろうとしていたときに、コレも縁か、ヴィレッタと偶然に会い、彼女さえも遠ざけようとギアスの力を使ってしまったのだが、それが思いがけない効果となって、ライをこの地ではなく、ヴィレッタの元へと止めたのが始まりだっだ。

 戻る意思のないライを連れてきて、二人の同居生活、その間も、さまざまなトラブルがあったものの、こうして続き、ライからあの言葉を聞いた。その気持ちが、素直に嬉しかった。


「笑いはしない。だが、その言葉言ったからには、責任は持つのだろうな」


 仕事のときの真面目な顔から、口元だけを吊り上げるようにしてヴィレッタが告げると、


「えっ?」


 そう言われるとは、予想していなかったのか、ライの表情がありありと見て取れて、恥ずかしさを覚えてか浅黒い肌に朱を差す。


「其処は、ハイ、だろう?」

「あ、そうですね」


 照れ隠しのようにカップを持つように手をつけ、目を伏せったライを見て、ヴィレッタが器用に片眉を上げながら、口にする。


「さっきほどの言葉、もしや冗談だとは」

「それは、違いますよ。同意してもらえると思ってもみなかったので、驚いただけです」

「何故そう思う?」

「二人で暮らすようになってから、僕が家事以外の用では外出はありませんし、話を聞く以外で外のヴィレッタさんの事を知らない。貴方に惹かれてそう言った話や男性が集まり、この先を考え気が変わることもあっても、不思議ではないと」

「馬鹿者」


 椅子から、身を乗り出すようにして、ライの頭を叩いた。不思議に名前を呼ぶライから視線をそらすように、顔を横向けヴィレッタが続けて言ったのだ。


「貴公から言うつもりなかったら、私が言っていたものを」


 きょとんと瞬くように見つめるライの視線を意識して、ヴィレッタが椅子をひくようにして立ち上がると、


「私の幸せをライ、貴公が見つけるのだろう?。約束を果たす前に私の元から去るつもりだったとは、言わせはしない」


 背中を見せ、肩越しに振り返るように目を細めて笑う姿が怪しく、ライの視線を惹きつける。ハイと微笑んだライを見て、女性らしい嬉しい笑顔へと変わる。


 それから、紅茶の付け足しにと動いたヴィレッタの手を、掴んだのはライで、後ろから抱きつくように肩口に頭を乗っけて、


「貴方が望む幸せを与える保障はありません。けれど、先ほどの言葉は、嬉しかった。ありがとうの代わりに、今は別の言葉を言いたい」


 ヴィレッタの問いかける目線に気づいたのか、ふっと笑うようにして息が触れる距離で耳に届いた言葉は、ヴィレッタだけに聞かせる告白だった。それに、ヴィレッタが目を見開き、やがて頬に熱がこもる。そして、それを隠すように伏せった瞳は濡れる様に揺らめいていた。
 

 薄暮の見える窓から移動した先は、大きなベットで寄り添うようにして、温もりを重ねた後は、外気に触れる肌の余熱を冷ますようにして一つのシーツに包まる。
 向かい合うようにして、睦言を囁く。
 カーテンにしきられた薄暗い室内で語る言葉が、虫の鳴く声のように小さく静かに聞こえてくるのだった。


[留め]

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