コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
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性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/02/12 (Fri)
Girls Dream of bubble・番外編 計れない温度差 アーニャ編
昼食時、彩りの食材と味付けを施した物が小さな弁当箱に収められていて、少し緊張しながらも差し出す。
表面的なクールな綺麗さとは裏腹に恋人の前では純情さをのぞかせる彼女を俺は欲しいと、今程、思ったことはない。
その料理の腕を手作りの弁当という形で生かしてるライの横には恋人のアーニャの姿がある。
悲しいかな。
妄想だけで、俺はそこに、ライの隣にいるわけじゃないのが現状、第三者的に見守る立場でしかない。
まあ、それは置いておくとして。
俺の知る限り、生徒会室は春の暖かさと冬の冷たさを同時に受ける空間ではなかった。
「あーん」
方や、手作りのおにぎり(ラップに包んだ大きいのを一つだけ)を差し出すアーニャと
「・・・・アーニャ」
ライが気恥ずかしそうにこちらへと視線を向けるのは、俺でもわかる。
女の子同士の好きな人には、背後に咲き誇るゆりが見えるくらい華やかな光景に映ることだろう。
しかし、俺の周りにそう言った趣向のものはなく、うっとりと見つめるものはおろか、未だ他の皆が残っていて注目しているのだから、ライが恥ずかしがるのも当然だろう。
「食べないの?」
淡々とした物言いで続けるアーニャは、既に周囲の視線すら気にも留めてないようだった。
譲らないアーニャの姿勢と周囲の視線を気にしてかそれぞれ視線を向けてから、一度目を瞑ったライは、再び口を開くと差し出されるオニギリにかぶりついた。
もごもごと小さく口を動かしながら、やはり羞恥はぬぐい聞けてないらしく頬を朱に染めたまま目を伏せるライへと、小さく笑うアーニャ。
可愛い、今の二人のツーショットを残しておきたいくらいだ。きっと受けるぞ。嫌、売れるぞと、邪な考えを断ち切るように いかんいかん、ルルーシュ達に歯止めかけられたばかりだから、前のように調子乗りすぎると本当に写真売り出せなくなる事を危惧して俺は首を振った。
生徒会室の一箇所だけ、二人きりの空間が出来上がっていたのだが、おそらく此処にいる皆は二人の周りにハートマークが見えそうなくらい仲がいいと思えるのは、二人が恋人同士だからだろう。
因みに他の皆はどんな様子かというと、生徒会の職務はあらかた片付けたはずなのに、何か熱心にノートパソコンへと没頭しているルルーシュは近寄りがたいくらいにピリピリと張り詰めた苛立ちが見える。
はっきりいって、今は近寄りがたい。
それより離れたところに目を向けると、一人、何故か体育座りでアーサーへと人生についてを語っているスザクの姿があって、その背にはどんよりとした影さえ見える。
俺にも理解できることとしても違った意味で、近寄りたくはなかった。
二人を見守るようにして羨ましげに見ているのは、ミレイとシャーリー、そして俺の三人で、他にライ達を凝視したまま固まってるカレン、俺達も二人が付き合うことになったと聞いたときはびっくりしたけれど、その場に居合わせてなかったカレンが驚くのも無理はない。
けれど、背中に燃え盛る炎が見えそうな程の闘争心を剥き出しに眼鏡の光からせてるニーナやなんだか怖いくらいに二人を笑顔で見ているロロは、俺から見ても怖い。
ロロの手に持ったシャープペンが折れているのはなるべく視界に入れないことにした。
そんな切磋琢磨乱れる雰囲気に飲み込まれることもなく二人の中に入り込む挑戦者が一人いるのだけど。
「どうして、ジノが此処にいるの」
アーニャと並ぶように座っているライであるが、その隣は空いた席へとさりげない動作で腰掛けたジノへと、アーニャは視線を向けていった。
だけど、その視線も気にした様子もなくにっこりといつもの笑顔を向けたジノは、
「昼時なんだから、俺も一緒にしても構わないだろ」
「・・・・」
視線が邪魔であると訴えているにもかかわらず、ジノが二人の前にある(ライの手作り弁当)へと伸ばす腕をことごとく叩き落すアーニャの動きは敏速であるものの、表情は変わらない。
叩かれても尚、退こうとはしないジノの勇気は尊敬するけど、真似はしたくないと俺は思った。
「アーニャはそんなに食べれないだろ。少し」
「あげない」
即答される始末。ジノとアーニャに挟まれたままのライは弁当ごときで火花の散る二人の想いには気づくこともなく溜息をつくと、それに気づいたジノが、ライへとおかずを強請って来た。
「俺にはないの」
「ない」
答えたのは、アーニャが先だったが、ライが付け足すように答える。
「アーニャとは、前から約束をしていたので、一つしかもって来てはいない」
「約束があればいいのか。じゃあ、俺にも弁当作ってくれよ。それなら、三人で食べても問題はないだろ」
「何が、じゃあなのかわからないな。そもそも、君にはお弁当をくれる相手が他にもいるだろ」
「他?、ああ彼女達の事か。でも、俺からお願いしたのはライが初め」
ジノの言葉を遮るようにアーニャが横から口を出す。
「時間、それと食べ物、冷めるとおいしくない」
時計と弁当へと目をやったライはアーニャの作るオニギリを食べ、それを目にしたアーニャもライの手作り弁当を食べ始める。
またも二人仲良く食事中となり、ジノが物言いだげに見つめた後、立ち上がるようにして腰を上げると、ジノとすれ違いにニーナが二人の元へとやってきた。
「私もご一緒していいですか?」
緊張してかやや上擦った声で話しかけるニーナへと、顔を上げた二人。
座る許可の言葉を聞く暇もなく、ニーナは傍に腰掛ける。その手にはお弁当箱が抱えてあった。
その後、ルルーシュにカレンと続いて結局皆で食事となる。
ライは最初こそ驚いていたけれど、増えた分のにぎやかさを煙たがることはなく、それどころか楽しげに微苦笑を浮かべるライへと、向けたアーニャは不満そうではあったけれど、ライが喜んでいるならいいと思ったらしく僅かに目を細めるだけで、何も言うことはなくお弁当へと箸を進めていた。
ライは今では想像難しいほどに元は男だった故に、女の子と付き合うのは可笑しくはないけれど、見た目では女同士にしか見えない二人。それこそライは男女問わず人気があったから、恋人が出来たことにショックは多かったけど、応援する人もまだ諦めていない輩も二人の周りにあったけれど、
「どうなるかと思っていたけど、案外お似合いなのかもね」
微笑ましそうにそう独り言をもらした会長に、俺は頷きかけた。
見落としてしまうほど些細なことだけど、互いに想いあってるのが言葉でなくても、例えば、探し物をタイミングよく差し出す手とか、不意に見つめあう視線とか、仕草の一つ一つに現れている。
二人を応援したいと思った人達の気持ちが、俺には少しだけわかる瞬間だった。
[留め]
昼食時、彩りの食材と味付けを施した物が小さな弁当箱に収められていて、少し緊張しながらも差し出す。
表面的なクールな綺麗さとは裏腹に恋人の前では純情さをのぞかせる彼女を俺は欲しいと、今程、思ったことはない。
その料理の腕を手作りの弁当という形で生かしてるライの横には恋人のアーニャの姿がある。
悲しいかな。
妄想だけで、俺はそこに、ライの隣にいるわけじゃないのが現状、第三者的に見守る立場でしかない。
まあ、それは置いておくとして。
俺の知る限り、生徒会室は春の暖かさと冬の冷たさを同時に受ける空間ではなかった。
「あーん」
方や、手作りのおにぎり(ラップに包んだ大きいのを一つだけ)を差し出すアーニャと
「・・・・アーニャ」
ライが気恥ずかしそうにこちらへと視線を向けるのは、俺でもわかる。
女の子同士の好きな人には、背後に咲き誇るゆりが見えるくらい華やかな光景に映ることだろう。
しかし、俺の周りにそう言った趣向のものはなく、うっとりと見つめるものはおろか、未だ他の皆が残っていて注目しているのだから、ライが恥ずかしがるのも当然だろう。
「食べないの?」
淡々とした物言いで続けるアーニャは、既に周囲の視線すら気にも留めてないようだった。
譲らないアーニャの姿勢と周囲の視線を気にしてかそれぞれ視線を向けてから、一度目を瞑ったライは、再び口を開くと差し出されるオニギリにかぶりついた。
もごもごと小さく口を動かしながら、やはり羞恥はぬぐい聞けてないらしく頬を朱に染めたまま目を伏せるライへと、小さく笑うアーニャ。
可愛い、今の二人のツーショットを残しておきたいくらいだ。きっと受けるぞ。嫌、売れるぞと、邪な考えを断ち切るように いかんいかん、ルルーシュ達に歯止めかけられたばかりだから、前のように調子乗りすぎると本当に写真売り出せなくなる事を危惧して俺は首を振った。
生徒会室の一箇所だけ、二人きりの空間が出来上がっていたのだが、おそらく此処にいる皆は二人の周りにハートマークが見えそうなくらい仲がいいと思えるのは、二人が恋人同士だからだろう。
因みに他の皆はどんな様子かというと、生徒会の職務はあらかた片付けたはずなのに、何か熱心にノートパソコンへと没頭しているルルーシュは近寄りがたいくらいにピリピリと張り詰めた苛立ちが見える。
はっきりいって、今は近寄りがたい。
それより離れたところに目を向けると、一人、何故か体育座りでアーサーへと人生についてを語っているスザクの姿があって、その背にはどんよりとした影さえ見える。
俺にも理解できることとしても違った意味で、近寄りたくはなかった。
二人を見守るようにして羨ましげに見ているのは、ミレイとシャーリー、そして俺の三人で、他にライ達を凝視したまま固まってるカレン、俺達も二人が付き合うことになったと聞いたときはびっくりしたけれど、その場に居合わせてなかったカレンが驚くのも無理はない。
けれど、背中に燃え盛る炎が見えそうな程の闘争心を剥き出しに眼鏡の光からせてるニーナやなんだか怖いくらいに二人を笑顔で見ているロロは、俺から見ても怖い。
ロロの手に持ったシャープペンが折れているのはなるべく視界に入れないことにした。
そんな切磋琢磨乱れる雰囲気に飲み込まれることもなく二人の中に入り込む挑戦者が一人いるのだけど。
「どうして、ジノが此処にいるの」
アーニャと並ぶように座っているライであるが、その隣は空いた席へとさりげない動作で腰掛けたジノへと、アーニャは視線を向けていった。
だけど、その視線も気にした様子もなくにっこりといつもの笑顔を向けたジノは、
「昼時なんだから、俺も一緒にしても構わないだろ」
「・・・・」
視線が邪魔であると訴えているにもかかわらず、ジノが二人の前にある(ライの手作り弁当)へと伸ばす腕をことごとく叩き落すアーニャの動きは敏速であるものの、表情は変わらない。
叩かれても尚、退こうとはしないジノの勇気は尊敬するけど、真似はしたくないと俺は思った。
「アーニャはそんなに食べれないだろ。少し」
「あげない」
即答される始末。ジノとアーニャに挟まれたままのライは弁当ごときで火花の散る二人の想いには気づくこともなく溜息をつくと、それに気づいたジノが、ライへとおかずを強請って来た。
「俺にはないの」
「ない」
答えたのは、アーニャが先だったが、ライが付け足すように答える。
「アーニャとは、前から約束をしていたので、一つしかもって来てはいない」
「約束があればいいのか。じゃあ、俺にも弁当作ってくれよ。それなら、三人で食べても問題はないだろ」
「何が、じゃあなのかわからないな。そもそも、君にはお弁当をくれる相手が他にもいるだろ」
「他?、ああ彼女達の事か。でも、俺からお願いしたのはライが初め」
ジノの言葉を遮るようにアーニャが横から口を出す。
「時間、それと食べ物、冷めるとおいしくない」
時計と弁当へと目をやったライはアーニャの作るオニギリを食べ、それを目にしたアーニャもライの手作り弁当を食べ始める。
またも二人仲良く食事中となり、ジノが物言いだげに見つめた後、立ち上がるようにして腰を上げると、ジノとすれ違いにニーナが二人の元へとやってきた。
「私もご一緒していいですか?」
緊張してかやや上擦った声で話しかけるニーナへと、顔を上げた二人。
座る許可の言葉を聞く暇もなく、ニーナは傍に腰掛ける。その手にはお弁当箱が抱えてあった。
その後、ルルーシュにカレンと続いて結局皆で食事となる。
ライは最初こそ驚いていたけれど、増えた分のにぎやかさを煙たがることはなく、それどころか楽しげに微苦笑を浮かべるライへと、向けたアーニャは不満そうではあったけれど、ライが喜んでいるならいいと思ったらしく僅かに目を細めるだけで、何も言うことはなくお弁当へと箸を進めていた。
ライは今では想像難しいほどに元は男だった故に、女の子と付き合うのは可笑しくはないけれど、見た目では女同士にしか見えない二人。それこそライは男女問わず人気があったから、恋人が出来たことにショックは多かったけど、応援する人もまだ諦めていない輩も二人の周りにあったけれど、
「どうなるかと思っていたけど、案外お似合いなのかもね」
微笑ましそうにそう独り言をもらした会長に、俺は頷きかけた。
見落としてしまうほど些細なことだけど、互いに想いあってるのが言葉でなくても、例えば、探し物をタイミングよく差し出す手とか、不意に見つめあう視線とか、仕草の一つ一つに現れている。
二人を応援したいと思った人達の気持ちが、俺には少しだけわかる瞬間だった。
[留め]
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