コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2010/02/15 (Mon)
天気予報に悪態を
天気予報は当てにならないと誰がが口にしていた言葉を、黒く覆う空から降り注ぐ雨に、僅かに濡れた髪を気にしながら、神楽耶は悪態をつくように睨み付ける。
「当てになりませんわね」
文句を言ったところで雨は止むわけでなく、溜息をつくように雨がぶつかる地面へと顔を下向ける。
久しぶりの外出中、降り出した雨を避けるように、店の前へと雨宿りすることにした。
雪はなくともまだ外にいるには肌寒く、紛らわすように腕をさすって暖めながら、映る光景を眺める。
薄暗くなりライトを照らす車はいくつも通るけれど、迎えの車はそこにはなく、ましてや、すれ違う人はいるけれど、傘をさす人か急ぎ帰る人の姿しかなく、誰も気にとめるものはいないのだ。
護衛たちから遠ざかるように仕向けたとはいえ、一人で帰るわけにもいかず、携帯にあるディスプレイに自分の顔を映すように開いて、連絡をとろうとしていた。
だけど、神楽耶は呼び出し音を多く聞く前に、目の端に気に留める人を見かけて、視線を上げると、
「神楽耶?」
傘の影に隠れた顔が振り返って神楽耶へと向かれて、それがライだと一目でわかった。
学園内だけでなく、街中で出会ったライは、制服ではなくあまり見ることの少ない私服姿で、一瞬別人にも見えたのだが、闇にまぎれても失われない輝きを秘めた銀の瞳を見間違うはずはなかった。
だって、神楽耶はライ以外に光沢のある柔らかな髪の下に銀の瞳を持つ綺麗な男は、ライ以外で知らないのだから無理もない。
雨の中を帰るわけにもいかず、途方にくれていた神楽耶
を見過ごすこともなく、ライは傘の中に招いた。
知り合いだからだろうか、それとも自分だからだろうかライの表情からそれはわからなくても、きっとそれが彼なりの優しさなど改めて知る。
しかし、傘は一つ、その中にいるのは二人、肩を並べて帰るには狭すぎる為に必然と近づく距離で無言となるのだけど、気づかなければそのまま見落とすような些細なことだったが、神楽耶の肩が濡れてないのは、ライの反対側の肩が濡れていること、そして傘が僅かに傾けていることだと気づく。
そのさりげない気遣いが嬉しいけれど、神楽耶はライの服の裾をひっばるようにして、視線を向けさせる。
「?」
「濡れますわよ」
「ああ」
「ああ・・・じゃありません。あなたが風邪を引いて責任を取らせられてはたまりませんから、私のほうにばかり傾けず傘はまっすぐと持っていればよろしいんじゃないですか」
「君は僕といるのも嫌なのだろう」
つい口悪く言ってしまうところはあるが、ライの事を嫌っているわけでも気にならないわけでもないのだけど、神楽耶としては、複雑なのだ。
「傘は二人用ではないですから狭いですけど、今はそれぐらいの我慢は出来ます」
「しかし」
「あなたも、帰り道まで我慢してください」
何を言うわけでもなく、距離を縮めるように身を寄せた神楽耶は、ライの手に自分の手を重ねて傾けていた傘をまっすぐに戻した。
それでも、手を離さなかったのは、再びライが傘を傾けることを避けての事か、僅かに頬を染めるようにして目を伏せる神楽耶の様子にライは何もいえなかった。
外は雨が降っているけれど、繋いだ手と頬はあたたかった。
降水確率は、十パーセントといったお天気お姉さんの言葉を思い返す。
雨が降ることもこんな風に一緒に帰ることもなかったと怒りなのか喜びなのか、誰にぶつければいいのかもわからない感情に神楽耶は唇を尖らせる。
「馬鹿・・・」
天気なのかライに対してなのか、わからない発言で悪態づいた。雨にまぎれるほどに小さな声で呟く。
もう少しだけ、雨のままでもいいかと思う瞬間だったのか、神楽耶は音もなく小さく微笑んだ。
[留め]
天気予報は当てにならないと誰がが口にしていた言葉を、黒く覆う空から降り注ぐ雨に、僅かに濡れた髪を気にしながら、神楽耶は悪態をつくように睨み付ける。
「当てになりませんわね」
文句を言ったところで雨は止むわけでなく、溜息をつくように雨がぶつかる地面へと顔を下向ける。
久しぶりの外出中、降り出した雨を避けるように、店の前へと雨宿りすることにした。
雪はなくともまだ外にいるには肌寒く、紛らわすように腕をさすって暖めながら、映る光景を眺める。
薄暗くなりライトを照らす車はいくつも通るけれど、迎えの車はそこにはなく、ましてや、すれ違う人はいるけれど、傘をさす人か急ぎ帰る人の姿しかなく、誰も気にとめるものはいないのだ。
護衛たちから遠ざかるように仕向けたとはいえ、一人で帰るわけにもいかず、携帯にあるディスプレイに自分の顔を映すように開いて、連絡をとろうとしていた。
だけど、神楽耶は呼び出し音を多く聞く前に、目の端に気に留める人を見かけて、視線を上げると、
「神楽耶?」
傘の影に隠れた顔が振り返って神楽耶へと向かれて、それがライだと一目でわかった。
学園内だけでなく、街中で出会ったライは、制服ではなくあまり見ることの少ない私服姿で、一瞬別人にも見えたのだが、闇にまぎれても失われない輝きを秘めた銀の瞳を見間違うはずはなかった。
だって、神楽耶はライ以外に光沢のある柔らかな髪の下に銀の瞳を持つ綺麗な男は、ライ以外で知らないのだから無理もない。
雨の中を帰るわけにもいかず、途方にくれていた神楽耶
を見過ごすこともなく、ライは傘の中に招いた。
知り合いだからだろうか、それとも自分だからだろうかライの表情からそれはわからなくても、きっとそれが彼なりの優しさなど改めて知る。
しかし、傘は一つ、その中にいるのは二人、肩を並べて帰るには狭すぎる為に必然と近づく距離で無言となるのだけど、気づかなければそのまま見落とすような些細なことだったが、神楽耶の肩が濡れてないのは、ライの反対側の肩が濡れていること、そして傘が僅かに傾けていることだと気づく。
そのさりげない気遣いが嬉しいけれど、神楽耶はライの服の裾をひっばるようにして、視線を向けさせる。
「?」
「濡れますわよ」
「ああ」
「ああ・・・じゃありません。あなたが風邪を引いて責任を取らせられてはたまりませんから、私のほうにばかり傾けず傘はまっすぐと持っていればよろしいんじゃないですか」
「君は僕といるのも嫌なのだろう」
つい口悪く言ってしまうところはあるが、ライの事を嫌っているわけでも気にならないわけでもないのだけど、神楽耶としては、複雑なのだ。
「傘は二人用ではないですから狭いですけど、今はそれぐらいの我慢は出来ます」
「しかし」
「あなたも、帰り道まで我慢してください」
何を言うわけでもなく、距離を縮めるように身を寄せた神楽耶は、ライの手に自分の手を重ねて傾けていた傘をまっすぐに戻した。
それでも、手を離さなかったのは、再びライが傘を傾けることを避けての事か、僅かに頬を染めるようにして目を伏せる神楽耶の様子にライは何もいえなかった。
外は雨が降っているけれど、繋いだ手と頬はあたたかった。
降水確率は、十パーセントといったお天気お姉さんの言葉を思い返す。
雨が降ることもこんな風に一緒に帰ることもなかったと怒りなのか喜びなのか、誰にぶつければいいのかもわからない感情に神楽耶は唇を尖らせる。
「馬鹿・・・」
天気なのかライに対してなのか、わからない発言で悪態づいた。雨にまぎれるほどに小さな声で呟く。
もう少しだけ、雨のままでもいいかと思う瞬間だったのか、神楽耶は音もなく小さく微笑んだ。
[留め]
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