コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/05/02 (Mon)
大事なものだけ知ってたから
「わぁ~!」
思わず感嘆の声が、ナナリーから零れたが、ルルーシュも予想以上の出来に唖然としていた。
風に舞う花弁と芳香。
広く開けた空間に太く根を張る一本の大きな桜樹は、光彩奪目な満開を見せ、日差しと地面との間に広い影を作っていた。
それだけでも綺麗ではあったが、何よりルルーシュが気かがったのは、桜樹の下にある、大きな傘と真っ赤な赤い絨毯。
茶道を始める席に酷似したものの、樹木の背に長く広がる垂れ幕は、めでたい宴会の席に見られるもので、驚きつつもナナリーとライが桜のほうへと向かう頃合に、ルルーシュが満足げに目を細める咲世子を呼びつける。
「咲世子」
「はい」
「あれは、なんだ?」
指し示すルルーシュへと近づいた咲世子は至極当然に言ってのけた。
「花見の席を設けて置けというご命令だったので、ご用意した次第なのですが、何か手違いでもありましたか?」
「大いにな。少人数の花見に、わざわざ垂れ幕つきの派手な装いを用意するやつがいないだろ」
「華やかさを添えた方が宜しいかと思いまして」
「やり過ぎだ!。大体なんだ!?。背景にある紅白柄の垂れ幕は!? しかも、どでかくハートマークがあるのが気になる!」
「ええ。私がルルーシュ様との話を終えた後、ミレイ様に伺ったところすぐさま発注にと店に問い合わせた後、花見の席は出来るだけ派手にとの申しつけを受けておりましたので、あれはミレイ様から三人への贈り物ということもあって、是非にも受け取ってもらいたいと祝福の言葉も預けてまいりました」
「全く、会長は・・・」
ナナリーとライが恋人であることを知ってるのもあって、保護者つきのデートに花見と聞き、楽しそうに笑うミレイの姿を簡単に思い浮かべてしまい、呆れたように額に手をつけたルルーシュに、咲世子はナナリーたちのほうへと目を向けたまま、穏やかに話した。
「私も花見というのは久しぶりになりますが、この機会もよろしいのではないでしょうか。外出機会の少なく一人でおられることの多いナナリー様と、記憶喪失という不安を抱えられたまま頑張っているライ様に、少しの間でもその寂しさを楽しい時間に埋めれるようにお届けしようと、私もミレイ様もそして、ルルーシュ様の気持ちは同じくしてこれらは叶えられたことです。今までの労いは、お二人の笑顔により救われることが多々あると思いませんか?」
大きな桜の木の下に集まり、見上げるナナリーとライ。
準備の程は想定外だったものの、顔を見合わせるようにして嬉しそうに笑う二人の姿が見られれば十分であるなと、優しく微笑むように口元を緩ませるルルーシュの近くで、三人のその光景を密かに写真に撮る咲世子がいるのだった。
その頃、ナナリーとライの二人は。
「ライさん。綺麗ですね」
「ああ、綺麗な桜だな」
桜を見上げたライに、ナナリーは隣でくすくすと笑う。
「違いますよ。ライさんも、ですよ」
「僕も?」
「はい。華やかにも儚い雰囲気がライさんと似ていて消えてしまいそうですけど、とっても綺麗に見えてしまいそうなくらい、思い描いてしまいです」
「・・・僕はナナリーの目の代わりにはなれそうにないけれど、君を置いて消えたりはしないから安心して欲しい」
うんと頷き、微笑むナナリーはライに手を伸ばして、ライはそれに気づいて手を差し出し、二人で握り合った。
終わり
大事なものだけ知ってたから
「わぁ~!」
思わず感嘆の声が、ナナリーから零れたが、ルルーシュも予想以上の出来に唖然としていた。
風に舞う花弁と芳香。
広く開けた空間に太く根を張る一本の大きな桜樹は、光彩奪目な満開を見せ、日差しと地面との間に広い影を作っていた。
それだけでも綺麗ではあったが、何よりルルーシュが気かがったのは、桜樹の下にある、大きな傘と真っ赤な赤い絨毯。
茶道を始める席に酷似したものの、樹木の背に長く広がる垂れ幕は、めでたい宴会の席に見られるもので、驚きつつもナナリーとライが桜のほうへと向かう頃合に、ルルーシュが満足げに目を細める咲世子を呼びつける。
「咲世子」
「はい」
「あれは、なんだ?」
指し示すルルーシュへと近づいた咲世子は至極当然に言ってのけた。
「花見の席を設けて置けというご命令だったので、ご用意した次第なのですが、何か手違いでもありましたか?」
「大いにな。少人数の花見に、わざわざ垂れ幕つきの派手な装いを用意するやつがいないだろ」
「華やかさを添えた方が宜しいかと思いまして」
「やり過ぎだ!。大体なんだ!?。背景にある紅白柄の垂れ幕は!? しかも、どでかくハートマークがあるのが気になる!」
「ええ。私がルルーシュ様との話を終えた後、ミレイ様に伺ったところすぐさま発注にと店に問い合わせた後、花見の席は出来るだけ派手にとの申しつけを受けておりましたので、あれはミレイ様から三人への贈り物ということもあって、是非にも受け取ってもらいたいと祝福の言葉も預けてまいりました」
「全く、会長は・・・」
ナナリーとライが恋人であることを知ってるのもあって、保護者つきのデートに花見と聞き、楽しそうに笑うミレイの姿を簡単に思い浮かべてしまい、呆れたように額に手をつけたルルーシュに、咲世子はナナリーたちのほうへと目を向けたまま、穏やかに話した。
「私も花見というのは久しぶりになりますが、この機会もよろしいのではないでしょうか。外出機会の少なく一人でおられることの多いナナリー様と、記憶喪失という不安を抱えられたまま頑張っているライ様に、少しの間でもその寂しさを楽しい時間に埋めれるようにお届けしようと、私もミレイ様もそして、ルルーシュ様の気持ちは同じくしてこれらは叶えられたことです。今までの労いは、お二人の笑顔により救われることが多々あると思いませんか?」
大きな桜の木の下に集まり、見上げるナナリーとライ。
準備の程は想定外だったものの、顔を見合わせるようにして嬉しそうに笑う二人の姿が見られれば十分であるなと、優しく微笑むように口元を緩ませるルルーシュの近くで、三人のその光景を密かに写真に撮る咲世子がいるのだった。
その頃、ナナリーとライの二人は。
「ライさん。綺麗ですね」
「ああ、綺麗な桜だな」
桜を見上げたライに、ナナリーは隣でくすくすと笑う。
「違いますよ。ライさんも、ですよ」
「僕も?」
「はい。華やかにも儚い雰囲気がライさんと似ていて消えてしまいそうですけど、とっても綺麗に見えてしまいそうなくらい、思い描いてしまいです」
「・・・僕はナナリーの目の代わりにはなれそうにないけれど、君を置いて消えたりはしないから安心して欲しい」
うんと頷き、微笑むナナリーはライに手を伸ばして、ライはそれに気づいて手を差し出し、二人で握り合った。
終わり
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