コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/04/20 (Wed)
色付く風がとどくころ
四月の春になりました。
外は、白い雲から覗いた青い空、日差しが瞼の裏側に焼きつくほどに、ナナリーは身をもってその明るさと香りを感じていた。
休日の日、いつもならナナリーの部屋で過ごすことが多いのだけれど、今日は外出することに。
テレビから流れる春の訪れもある賑やかな音と情報の中に気になるものがあり、咲世子とも話をした結果、ライを誘って出かけたところは、お花見だった。
桜狩とも言われる季節の風物詩。
既に桜は満開に咲き乱れ、風に吹かれてひらひらと花びらが舞い踊るが、目の見えないナナリーにはその華やかな色は見えなかった。
けれど、桜に誘われたのごとく、人の笑い声と賑やかな祭りの音が耳を楽しませ、鼻をくすぐる花香がどれだけの桜の木が、立ち並んでいるのかと視覚以外の情報でナナリーは、そっと口元を緩めた。
それは何故か。
横に並ぶようにしてナナリーの指に大きな手が当たり、ライの手であることに気づいたに他ならない。
「・・・」
言葉はないけど、それでもその存在感に圧倒されたとライからの雰囲気で読み取ったナナリーは、被ったままの帽子から見上げるようにしてライを見つめた。
「以前にも、折り紙で桜を作っていたので、ライさんの中に覚えているものがあるような気がして。もしかしたら、思い出すきっかけになるのかもしれませんけど、この光景をライさんに見てほしいと思って誘ってみたんですけど」
ライの手に自分の手を重ねて、ナナリーは微笑む。
「ああ・・・確かに、僕の記憶の中にコレと同じ光景はあるのかもしれないが、何も思い出せない。だが、綺麗だと思った。誘ってくれたことに改めて礼を言おう。ありがとう」
「ふふっ、私が見えない分、いっぱいライさんの瞳に焼き付けてくださいね」
桜を見れたのは喜ばしいが、ナナリーが見えてないことに、なんとも複雑な表情をライは、一瞬考えるようにして口を開いた。
「・・・ああ。だが今は君と一緒にいることを含めて、沢山の事を思い出にするつもりだ」
「はい」
なんとも恥ずかしい台詞を真顔で言ったライに、ナナリーは顔を緩める。
それを見て、ライの無表情な顔も和らぐように見えた。
遠巻きに見ても二人の周りに甘い空気が広がる中、地面に落ちた花びらを踏む足音に、近づいてきたルルーシュは、至極不機嫌な顔をしていたのだった。
続く
色付く風がとどくころ
四月の春になりました。
外は、白い雲から覗いた青い空、日差しが瞼の裏側に焼きつくほどに、ナナリーは身をもってその明るさと香りを感じていた。
休日の日、いつもならナナリーの部屋で過ごすことが多いのだけれど、今日は外出することに。
テレビから流れる春の訪れもある賑やかな音と情報の中に気になるものがあり、咲世子とも話をした結果、ライを誘って出かけたところは、お花見だった。
桜狩とも言われる季節の風物詩。
既に桜は満開に咲き乱れ、風に吹かれてひらひらと花びらが舞い踊るが、目の見えないナナリーにはその華やかな色は見えなかった。
けれど、桜に誘われたのごとく、人の笑い声と賑やかな祭りの音が耳を楽しませ、鼻をくすぐる花香がどれだけの桜の木が、立ち並んでいるのかと視覚以外の情報でナナリーは、そっと口元を緩めた。
それは何故か。
横に並ぶようにしてナナリーの指に大きな手が当たり、ライの手であることに気づいたに他ならない。
「・・・」
言葉はないけど、それでもその存在感に圧倒されたとライからの雰囲気で読み取ったナナリーは、被ったままの帽子から見上げるようにしてライを見つめた。
「以前にも、折り紙で桜を作っていたので、ライさんの中に覚えているものがあるような気がして。もしかしたら、思い出すきっかけになるのかもしれませんけど、この光景をライさんに見てほしいと思って誘ってみたんですけど」
ライの手に自分の手を重ねて、ナナリーは微笑む。
「ああ・・・確かに、僕の記憶の中にコレと同じ光景はあるのかもしれないが、何も思い出せない。だが、綺麗だと思った。誘ってくれたことに改めて礼を言おう。ありがとう」
「ふふっ、私が見えない分、いっぱいライさんの瞳に焼き付けてくださいね」
桜を見れたのは喜ばしいが、ナナリーが見えてないことに、なんとも複雑な表情をライは、一瞬考えるようにして口を開いた。
「・・・ああ。だが今は君と一緒にいることを含めて、沢山の事を思い出にするつもりだ」
「はい」
なんとも恥ずかしい台詞を真顔で言ったライに、ナナリーは顔を緩める。
それを見て、ライの無表情な顔も和らぐように見えた。
遠巻きに見ても二人の周りに甘い空気が広がる中、地面に落ちた花びらを踏む足音に、近づいてきたルルーシュは、至極不機嫌な顔をしていたのだった。
続く
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