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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
いたずらに優しさを
肩に寄りかかったはずの柔らかな髪が胸のほうにと倒れこんできて、ルルーシュの口端は和んで目元にも優しい笑みを刻む。
サワサワと屋上に吹き抜ける風は、冬というには少し暖かく、春というには寒さが残っていた。
「ライ・・・」
毛色の違うその髪は、綺麗な灰白色。
弄ぶように、ルルーシュの指がライの髪をサラサラと梳くように撫でたが、しかしライからの反応は、こしょぶったさに身じろぐだけでルルーシュは小さく笑う。
キラキラと日の明りに光沢を増して、白い肌とあって神秘的な雰囲気に見えた。
宝石にも似た灰青の瞳は、長い睫の裏側に隠れたまま。
一体何の夢を見ているのだろうかっと思いつつも、そっと顔を覗き込む。
ルルーシュは、膝に乗せたままのノートパソコンに作業していた手を思わず休め、マジマジとライの寝顔を観賞していた。
シャーリーがライといると癒されるとどこかで耳にした通り、確かに端整な顔は男と思えないほどに麗しく見ていて飽きないのだが、普段の大人びた表情がなりを潜め、年相応というべきか本来の姿である無防備な寝顔は、可愛らしいものを感じる。
癒される確かに間違いはないが、それと同時に愛おしい気持ちになった。
ずっと眺めていたいものだと思った矢先に、ライの瞼が僅かに震え、起きる気配にルルーシュは残念そうに息をつき声をかけた。
「少しは眠気は取れたか?」
起き上がったライは、周囲を見渡し眠気眼で目を瞬かせ、ルルーシュを見て状況を認識する。
「・・・ああ、すまない。知らず寝てしまっていたようだ」
前髪に指を差し込むように額に手を当て、ライは申し訳なさそうに呟いた。
寝起きのせいか声が低く、此処にいないが女生徒・・・いや、男子生徒さえも思わずどきりとしてしまう艶のある声であることには、本人は自覚していないようだった。
続く