コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/09/05 (Mon)
覚めない夢なんて、ない
あれはいつの頃だろうか。
遠い昔、まだ野原を駆け回るほどに活発的で、脚だって地面の上をごく当たり前にしていたあの頃の私は、未来の私の姿なんて思い描いてなかっただろうに。
ナナリーは遠い懐かしい夢を見ていた。
清涼なる風が吹き、草花を揺らす。
大きく息を吸い込むと発破や花などの彩どりの匂いがいっぱいに入り、気持ちよかった。
屋敷内では礼儀たなんだのと縛られた大人のルールの上での生活はなに不自由はないけれど、やはり遊びたい盛りの子供には窮屈なもので、そっと見張りの目を盗んで外へと飛び出し、汚れることも気にせず、裸足になるまま草むらで寝転んだ。
追いかける声はなく、いつも行儀が悪いと叱る兄の姿もなく、のんびりとその時を楽しむように目を閉じ、開いた瞳で大きな空を映した。
雲の流れの中に、鳥が羽ばたく風景が見える。
鳥や気ままな野良猫に憧れた事はあるけれど、やはりそれだと人間ではないし人としての楽しみもないわけで、すぐに考え直しては見たものの、時折いいなぁとは考えてしまうのだ。
「お兄様も誘いに来ればよかったかな。でも、そうすると勉強放り出して此処に来てる事、叱られちゃうかな」
「ははっ、君はお兄様の事好きなんだね」
独り言でいったのに、返ってきた見知らぬ声に上半身を起こしたナナリーは、きょろきょろと辺りを見回す。
「誰?」
「此処だよ」
「何処なの?」
声の在り処を探すが姿が見えずに困惑するナナリーに、木上から声が降ってきた。
バサッと鳥が舞い降りたように、葉っぱが散る中に、銀髪の不思議な目をした少年がそこにいたのだ。
「貴方は?」
小首を傾げて出す寝てくるナナリーに、少年は手を差し出す。
「I miss you so much. 君の知っている人」
「? 私、貴方の事知らないわ」
けれども、人見知りするはずがどういうわけか少年の差し出される手に躊躇なく捕まる自分に驚きつつ、どこか懐かしさを感じながら、少年の手をとった瞬間、不思議と安心感を覚えた。
続く
覚めない夢なんて、ない
あれはいつの頃だろうか。
遠い昔、まだ野原を駆け回るほどに活発的で、脚だって地面の上をごく当たり前にしていたあの頃の私は、未来の私の姿なんて思い描いてなかっただろうに。
ナナリーは遠い懐かしい夢を見ていた。
清涼なる風が吹き、草花を揺らす。
大きく息を吸い込むと発破や花などの彩どりの匂いがいっぱいに入り、気持ちよかった。
屋敷内では礼儀たなんだのと縛られた大人のルールの上での生活はなに不自由はないけれど、やはり遊びたい盛りの子供には窮屈なもので、そっと見張りの目を盗んで外へと飛び出し、汚れることも気にせず、裸足になるまま草むらで寝転んだ。
追いかける声はなく、いつも行儀が悪いと叱る兄の姿もなく、のんびりとその時を楽しむように目を閉じ、開いた瞳で大きな空を映した。
雲の流れの中に、鳥が羽ばたく風景が見える。
鳥や気ままな野良猫に憧れた事はあるけれど、やはりそれだと人間ではないし人としての楽しみもないわけで、すぐに考え直しては見たものの、時折いいなぁとは考えてしまうのだ。
「お兄様も誘いに来ればよかったかな。でも、そうすると勉強放り出して此処に来てる事、叱られちゃうかな」
「ははっ、君はお兄様の事好きなんだね」
独り言でいったのに、返ってきた見知らぬ声に上半身を起こしたナナリーは、きょろきょろと辺りを見回す。
「誰?」
「此処だよ」
「何処なの?」
声の在り処を探すが姿が見えずに困惑するナナリーに、木上から声が降ってきた。
バサッと鳥が舞い降りたように、葉っぱが散る中に、銀髪の不思議な目をした少年がそこにいたのだ。
「貴方は?」
小首を傾げて出す寝てくるナナリーに、少年は手を差し出す。
「I miss you so much. 君の知っている人」
「? 私、貴方の事知らないわ」
けれども、人見知りするはずがどういうわけか少年の差し出される手に躊躇なく捕まる自分に驚きつつ、どこか懐かしさを感じながら、少年の手をとった瞬間、不思議と安心感を覚えた。
続く
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