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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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BLゲーム/男主夢小説/小説書き
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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/03/30 (Mon)
ライをお祝いということで、ライ祝い小説、配布フリーですが、著作権は手放しでないので、プログ等にのせる場合、何処かに「夜右」と名前を書いていただけますようお願いします。報告は強制でないのでなくても構いませんが、あると嬉しいです。 お話は、続きからになります。
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Your smiling face could be seen and it was good ~君の笑顔が見れて良かった~


 春が少しずつ音もなく、近寄る気配がするのは、花や緑、それとも、街の景色や人の服装が、知らぬ間に告げているのかもしれない。
 空は、晴れ。流れる雲が、風の揺らめく音が、動く声が、時間の流れを現すように、今の瞬間を動いているのだ肌で感じ、空を見上げた少年は、眩しそうに目を細めた。

「おーい」


かけられた声に振り返れば、青い髪の少年が、ライの方へ駆け寄るようにやって来るのが、見えた。


「なんだ、リヴァル」


「なんだって、おいおい、お前の最良の友人つかまえて、そりゃないだろ?」


「・・・?」


「だから、そこで、スルーするなよ」


 はたと何かに気づいたリヴァルは、気を取り直すように、


「って、やり直し。今日お前の日ということで、お祝いしに来た」


「祝い? …何か祝うことがあったか」


ライの言葉に、目を瞬かせたリヴァルは、


「マジで言ってる?、それ」


「ああ」


「お前なぁ~、・・・・まぁ、いいや。ちょうどいい機会だし、コレお前にやるよ」


そう言って、軽く投げたそれが、綺麗にライの手のひらに受け止められる。
視線で、問いかけるライに気づいて、リヴァルが、口にした。

 


「お祝いの品。あ、念のために言うけど、それ、他の奴に言うなよ?。特に、会長やルルーシュには」


「秘密ということか?。…ありがとう。それはいいが、一つ尋ねてもいいか、何故なんだ」


 ライに聞かれ、答えに困ったリヴァルは、顔を横に向けるようにして、指で頬を掻いた。


「うーん、俺の気持ちの問題?」


「どういう意味だ?」


「それは、置いといて。俺がお前にそれをやる、それをお前が受け取る。ちゃんと成り立ってる。うん、問題はない」


「待て、話がまったく、見えな、…リヴァル?」


「わりぃ、この後、ルルーシュと例の…用事あるから、今日はこれで。それじゃあな」


 そう言ってリヴァルは、にこやかに笑って、そそくさとその場を去って行った。
 立ち去る際、微かに頬が赤く染めて見えたのは、見間違いだろうかとライは、思った。
 残ったのは、ライと手の中に残るリヴァルから貰った、お祝いの品だけ。
  わざわざ後を追いかけるのも躊躇って、ライは、手に持ったその中身の方に意識をもってかれ、開けてみることにした。ガサゴソッと、紙の擦れる音の後、開けると、ライの無表情な顔に、僅かに驚きの色が見えた。


「腕時計?」


 リヴァルが、合わせたのだろうか、カチカチと秒針は動いていて、時刻は、今の時間を露わしていた。


「ん」


 腕時計に白い紙が巻かれるようにして、あったのを見つけ、その紙を開いてみた。
 すると、中には、ライへと向けたメッセージが、書いてあった。


 《ライ、ハッピーバースディ……って、お前の誕生日って言っていいか分からないけど、お前のなくした記憶の中には、あるんだろうから、一応お祝い。
    お前に、こうしてプレゼントしてるなんて、前のことを考えると、不思議だよな。
 学園に、初めて俺達とあった時のお前ってば、表情は硬いし、今より、警戒心強かったし、どうなるんだろうって危惧してたけど、俺の気苦労だったみたい。うん、凄いよ。お前は、見ず知らずの土地で、見ず知らずの人たちに囲まれて、記憶がないのに、しっかりと自分を見据えて、周りを見ていたもんな。
 不安そうには、見えなかったけど、多分、いや、あったんだろうなっと思ってる。
 前よりも、表情が少しずつだけど、ほぐれていくのは、見ていて嬉しい。それに、貴重な笑顔とか、みられるようになったしな。って、まぁ、それはともかく。
 これ、受取って置いてくれよ。お前、外に出歩くこと多いし、使えると思って、腕時計にしてはみたんだけど、使うかどうかは、お前に任せる。
 ああ、でも、周りには一応内緒にしておいてくれると有り難い。からかわれるの、お前も嫌だろ?。》


 書かれたメッセージを読んで行くうちに、ライの銀の瞳が柔らかに細まった。
 紙を綺麗に折りたたんで、ポケットにしまうと、手の中にある、腕時計に目を落として、顔をあげて、リヴァルの立ち去った方へと、視線を向けて、口を開いた。


「凄いのは、僕ではないだろ。な、リヴァル」


その言葉を合図のように、賭けチェスへと向かったリヴァルは、盛大にくしゃみをして、かけられたルルーシュに、変な眼を向けられ、謝っていた。


[留め]

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