刹那という名の花

ルルーシュ×ライ（女体化）です。
　お話は、続きからになります。

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Girls　Dream of bubble・番外編_{刹那という名の花}


屋上で靡く柔らかな髪は、日差しを受けて光沢を増す。
　目を伏せるようにして白膚の横顔に映る表情は儚く、手足の伸びた華奢な身体は触れただけでも折れてしまいそうな程で、一瞬気を取られるもののルルーシュは手を伸ばすようにしてライを引き寄せる。

　佇む姿が神秘的でもあり人形にも思える何も映すことのない瞳がルルーシュを捉えて、瞬きをするたびに現実の意識へと戻ったかのように光が戻る。


「ルルーシュ・・・？」

「っ何をしようとしているんだ？!」


倒れかけたライの肩を抱くようにして、ルルーシュは呼びかける。
　その声はどこか必死で悲壮に目をゆがめるその表情は、あまり見たことのない顔で、何故ルルーシュは僕にこんな顔を見せているのだろうと冷静さを欠いた頭で、瞬きをするようにぼんやりと見つめる。


「何を？　僕は何をしようとしていたのか？」

「覚えてないのか？」


　ライが屋上に立ち、そのままふわりと飛び降り消えてしまう。そんな、心にわきあがった焦燥感に追い立てられるかのようにルルーシュは動いていた。
　けれど、それが本人の意思に反するものというのがわかり、少し安堵すると共に、一抹の不安が過ぎる。


「僕は、さっきまで教室にいて、授業中に声が・・・っ!?」


　きぃーんと頭に反響する音共に頭が痛くなったらしく、両手で押さえる。
　しかし、それは、ライ一人しか聞こえておらず、頭を急に抱え込んだライに、ルルーシュの呼びかける声が遠ざかりながらも聞こえてきた。
　呼び止める声は、どこか悲痛な叫びにも聞こえるが、らいの意思とは関係なく瞼は勝手に下りて、意識が途絶えた。


続く