コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2010/12/26 (Sun)
想い出と呼ぶにはまだ早い
追われることに慣れた人間がいるだろうか。
ゼロとなってから他人への警戒が強まり、ルルーシュの周囲に安堵できる場所は限られる。
例えひとりきりとなってもそれは変わらなかった。
長い足と小さな小幅、母鳥についていく雛の様に周囲から見ればほほえましい光景であったとしても、つけられているほうは落ち着かないでいた。
「はぁ・・・」
目を瞑るようにして溜息をついたルルーシュがその場で立ち止まると、後ろから付いて来た足音も自然と立ち止まる。
「何か用か?」
振り返ったルルーシュは、視線を下げると、きょとんと目を瞬かせたライが映る。
サラサラとした綺麗な灰白の髪といい、自分と違う輝きを見せる灰青の瞳といい、きめ細やかな白い肌といい、見た目はルルーシュの知るライと全く同じ容姿はしているものの、性格のほうは天然な所は変わらないが、同一人物とは思えないほどに無垢で幼い。
ライがどんな男だったかを知っているからこそか、本人以上にどう対処していいものかと戸惑う。
けして子供が苦手というわけではないが、今のライと対等に話せるとは思ってはいなかった。
特に会話らしい会話もないままだったが、まさかライのほうから近づいてくるとは予想しておらず、自然とため息がこぼれる。
「自室に行くだけだが、何も面白いものはないぞ」
ぶっきらぼうな口調になってしまったのは、悪意からではない。
遊びにきたいのかと思ったのだが、ライから返ったのは意外な言葉だった。
「僕は、黄緑の女の人に呼ばれたから、そっちに行くだけだよ」
見上げる大きな瞳はまっすぐに向けられ、そこに打算などの感情は見られなかったが、ひっかかったのが黄緑の髪の女というのに該当する人物は一人きりで、既にC.C.とライは接触していたらしく、どこまでも傍若無人な同居人の笑みを思い浮かべてしまい、ルルーシュは頭痛を覚えたように額を押さえた。
「大丈夫?」
心配に顔を覗き込んでくるライに、ああと曖昧に返事してルルーシュは背を向けていった。
「俺の部屋はこっちだ」
「?」
「お前が呼んでいるというその女は、今は俺の部屋にいる。来たいのならついて来い」
首を傾げたライに、付け加えわえるようにして言ったルルーシュは、そのまま返答も待たず歩き出す。
先ほどの後を追われるような危機感は薄れた気がした。
顔だけ振り向くように一瞥すると、とことこと小さな足で必死についてこようとするライに目を止める。
知らずいつもの調子で歩いたのだが、今のライに早すぎる速度であることに気づいて、ルルーシュはライでもついてこられるようにと歩調を緩めた。
少しずつ付いてくる距離が縮まり、それに気づて顔をあげたライに、ルルーシュは少しだけ笑って見せた。
昔のナナリーと重ねた見えたからかもしれないが、穏やかな表情だった。
続く
追われることに慣れた人間がいるだろうか。
ゼロとなってから他人への警戒が強まり、ルルーシュの周囲に安堵できる場所は限られる。
例えひとりきりとなってもそれは変わらなかった。
長い足と小さな小幅、母鳥についていく雛の様に周囲から見ればほほえましい光景であったとしても、つけられているほうは落ち着かないでいた。
「はぁ・・・」
目を瞑るようにして溜息をついたルルーシュがその場で立ち止まると、後ろから付いて来た足音も自然と立ち止まる。
「何か用か?」
振り返ったルルーシュは、視線を下げると、きょとんと目を瞬かせたライが映る。
サラサラとした綺麗な灰白の髪といい、自分と違う輝きを見せる灰青の瞳といい、きめ細やかな白い肌といい、見た目はルルーシュの知るライと全く同じ容姿はしているものの、性格のほうは天然な所は変わらないが、同一人物とは思えないほどに無垢で幼い。
ライがどんな男だったかを知っているからこそか、本人以上にどう対処していいものかと戸惑う。
けして子供が苦手というわけではないが、今のライと対等に話せるとは思ってはいなかった。
特に会話らしい会話もないままだったが、まさかライのほうから近づいてくるとは予想しておらず、自然とため息がこぼれる。
「自室に行くだけだが、何も面白いものはないぞ」
ぶっきらぼうな口調になってしまったのは、悪意からではない。
遊びにきたいのかと思ったのだが、ライから返ったのは意外な言葉だった。
「僕は、黄緑の女の人に呼ばれたから、そっちに行くだけだよ」
見上げる大きな瞳はまっすぐに向けられ、そこに打算などの感情は見られなかったが、ひっかかったのが黄緑の髪の女というのに該当する人物は一人きりで、既にC.C.とライは接触していたらしく、どこまでも傍若無人な同居人の笑みを思い浮かべてしまい、ルルーシュは頭痛を覚えたように額を押さえた。
「大丈夫?」
心配に顔を覗き込んでくるライに、ああと曖昧に返事してルルーシュは背を向けていった。
「俺の部屋はこっちだ」
「?」
「お前が呼んでいるというその女は、今は俺の部屋にいる。来たいのならついて来い」
首を傾げたライに、付け加えわえるようにして言ったルルーシュは、そのまま返答も待たず歩き出す。
先ほどの後を追われるような危機感は薄れた気がした。
顔だけ振り向くように一瞥すると、とことこと小さな足で必死についてこようとするライに目を止める。
知らずいつもの調子で歩いたのだが、今のライに早すぎる速度であることに気づいて、ルルーシュはライでもついてこられるようにと歩調を緩めた。
少しずつ付いてくる距離が縮まり、それに気づて顔をあげたライに、ルルーシュは少しだけ笑って見せた。
昔のナナリーと重ねた見えたからかもしれないが、穏やかな表情だった。
続く
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