コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2010/12/30 (Thu)
Girls Dream of bubble・番外編 聖誕祭と星の夜
クラブハウス内のホールに用意された丸いテーブル。
色とりどりの飾りの付いたツリーは、光に輝いていた。
窓やシャンデリアには折り紙で作られた装飾品が何処かミスマッチなように存在していた。
ミレイ主催のクリスマスパーティーは、生徒会のみだったがとても賑やかに行なわれた。
咲世子手作りのウェディングケーキかと思うほどの大きなケーキだとか、それぞれからの用意した手渡しのプレゼントだとか、何か昔にもやったことがあるようなそんな懐かしさを感じつつも、ルルーシュにとってはほんの些細な平和なひと時だった。
「よし、次のクリスマスに向けてこの調子で、どーんと派手なものにしようかしら」
「会長はいつも派手なイベントしかやらないじゃないですか」
「この前は皆でサンタのコスプレしましたよね。今度はどんなものにするんですか?」
「そうねぇ~。ああ、カレンはどんなものがいいと思う?」
「私? 私は別に」
「そうよね。聖夜に誰かと予定入れてあるかも知れないし」
ははんと何か意味深な笑みを浮かべたミレイが、冗談半分で言うと、カレンは顔を紅くして、
「そ、そんな人はいません!」
「照れない。照れない」
「いいなぁ~。私はあっても、家族か友達くらいだよ」
「そうだ。それなら、女性陣だけ集めてのパーティーってのも楽しそうよねぇ。男子は男子で楽しめる事はあると思うし」
ミレイが今思いついたと思える発言に、リヴァル一人だけ不満な声を上げた。
「えぇー!。男だけって聖夜って、虚しいだろ。なぁ、スザク」
「ああ、僕はその日はちょっと予定が」
「お前もかよ」
「「あははははっ」」
いつもどおりの生徒会メンバーのやり取りを聞きながら見渡すと、知らずうちに視線は追いかけてしまう。
たった一人、ライの姿が見当たらないことに気づく。
先ほどて部屋を出たまままだ帰っては来ない。
多分、ライの事だから、外で風でも当たっているのだろうと、ルルーシュは持っていたグラスを置いて扉へと向かった。
ニーナと咲世子と話していたナナリーが声をかけてきた。
「お兄様、どちらに行かれるのですか?」
「少し風を当たりに」
「外は寒いですよ」
「じゃあ、お前がくれたマフラーを早速つけていくことしよう」
「はい」
微笑んだナナリーに、ルルーシュも微笑を返して部屋を後にする。
背中から賑やかな声が追いかけては来たが、不思議と部屋から出ると、楽しげな空気から引き戻されるかのように、寒さが襲って来て思わず身を震わし、マフラーを首に巻きつける。
外に出ると尚更、頬に当たる空気は冷たい。
吐き出す息は空へと上るように白く消えゆく。
しかし、夜空は風景画を切り取ったかのような月と幾つかの星が瞬いていた。
まるで導かれるように歩くと、少しだけ降り積もった雪の上に続く、小さな足跡から辿っていくと、中庭に佇む少女の姿を見かけ、ルルーシュはふっと笑う。
光沢のある灰白色の髪が風にサラリと靡いて、花々がまるで歌うように揺れる。
夜空と月と花とそして美しい少女が、昼間とは違う幻想的な光景の中、まるでそこだけ切り離された空間のように見え、一瞬ルルーシュは立ち止まった。
女性となっても、変わらぬライの魅力は、良くも悪くも多くのものを惹きつける。
そのことにライの自覚がないのが一番の問題だが、その傍に常にあり続ける存在が自分であって欲しいと願わずにはいられない。
華奢な体を包むコートを着た後姿に、ルルーシュはそっと歩み寄るままに愛おしい名前を呼ぶ。
「ライ」
振り返る時に銀色にも見える長い髪が翻る。
眩しいとも思えるそれに目を細めて、無表情に目を瞬くよう見上げたライの隣に並んだ。
続く
クラブハウス内のホールに用意された丸いテーブル。
色とりどりの飾りの付いたツリーは、光に輝いていた。
窓やシャンデリアには折り紙で作られた装飾品が何処かミスマッチなように存在していた。
ミレイ主催のクリスマスパーティーは、生徒会のみだったがとても賑やかに行なわれた。
咲世子手作りのウェディングケーキかと思うほどの大きなケーキだとか、それぞれからの用意した手渡しのプレゼントだとか、何か昔にもやったことがあるようなそんな懐かしさを感じつつも、ルルーシュにとってはほんの些細な平和なひと時だった。
「よし、次のクリスマスに向けてこの調子で、どーんと派手なものにしようかしら」
「会長はいつも派手なイベントしかやらないじゃないですか」
「この前は皆でサンタのコスプレしましたよね。今度はどんなものにするんですか?」
「そうねぇ~。ああ、カレンはどんなものがいいと思う?」
「私? 私は別に」
「そうよね。聖夜に誰かと予定入れてあるかも知れないし」
ははんと何か意味深な笑みを浮かべたミレイが、冗談半分で言うと、カレンは顔を紅くして、
「そ、そんな人はいません!」
「照れない。照れない」
「いいなぁ~。私はあっても、家族か友達くらいだよ」
「そうだ。それなら、女性陣だけ集めてのパーティーってのも楽しそうよねぇ。男子は男子で楽しめる事はあると思うし」
ミレイが今思いついたと思える発言に、リヴァル一人だけ不満な声を上げた。
「えぇー!。男だけって聖夜って、虚しいだろ。なぁ、スザク」
「ああ、僕はその日はちょっと予定が」
「お前もかよ」
「「あははははっ」」
いつもどおりの生徒会メンバーのやり取りを聞きながら見渡すと、知らずうちに視線は追いかけてしまう。
たった一人、ライの姿が見当たらないことに気づく。
先ほどて部屋を出たまままだ帰っては来ない。
多分、ライの事だから、外で風でも当たっているのだろうと、ルルーシュは持っていたグラスを置いて扉へと向かった。
ニーナと咲世子と話していたナナリーが声をかけてきた。
「お兄様、どちらに行かれるのですか?」
「少し風を当たりに」
「外は寒いですよ」
「じゃあ、お前がくれたマフラーを早速つけていくことしよう」
「はい」
微笑んだナナリーに、ルルーシュも微笑を返して部屋を後にする。
背中から賑やかな声が追いかけては来たが、不思議と部屋から出ると、楽しげな空気から引き戻されるかのように、寒さが襲って来て思わず身を震わし、マフラーを首に巻きつける。
外に出ると尚更、頬に当たる空気は冷たい。
吐き出す息は空へと上るように白く消えゆく。
しかし、夜空は風景画を切り取ったかのような月と幾つかの星が瞬いていた。
まるで導かれるように歩くと、少しだけ降り積もった雪の上に続く、小さな足跡から辿っていくと、中庭に佇む少女の姿を見かけ、ルルーシュはふっと笑う。
光沢のある灰白色の髪が風にサラリと靡いて、花々がまるで歌うように揺れる。
夜空と月と花とそして美しい少女が、昼間とは違う幻想的な光景の中、まるでそこだけ切り離された空間のように見え、一瞬ルルーシュは立ち止まった。
女性となっても、変わらぬライの魅力は、良くも悪くも多くのものを惹きつける。
そのことにライの自覚がないのが一番の問題だが、その傍に常にあり続ける存在が自分であって欲しいと願わずにはいられない。
華奢な体を包むコートを着た後姿に、ルルーシュはそっと歩み寄るままに愛おしい名前を呼ぶ。
「ライ」
振り返る時に銀色にも見える長い髪が翻る。
眩しいとも思えるそれに目を細めて、無表情に目を瞬くよう見上げたライの隣に並んだ。
続く
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