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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
今年もオールキャラ目指してライ総受け中心に頑張ります
ワルディーの昼下がりの続きで、ナナリーも登場の
幼少期ルルーシュ×騎士ライです。
お話は、続きからになります。
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「はっ? こんな森の中で誰に助けを求めても無駄」
言い終わる前に近くにいた男の一人が、悲鳴を上げるまでもなく倒れた。
「おい、何だ?。どうした?」
「いや、俺じゃねぇよ」
ナナリーを捕らえていた男が困惑したまま首を振って、自分がやったわけではないというのだが、その男もヒュンと飛んだ来た物体があたり、悲鳴を上げて地面に倒れる。
その間に、ナナリーは男の手を離れ兄の元へと向かうのだが、そううまくはいかず、ナイフを持った男に捕まる。
しかし、男の意識はナナリーよりも倒れゆく仲間に動揺して、周囲に視線を彷徨わす。
その手は見えない存在に恐怖するように震えていた。
「その子を解放なさい」
気配もなく、声は背後から聞こえた事に男の方がびくりと跳ねる。
涼やかなその美声は、今は冷酷さを孕んで凶器のように男の耳に聞こえより一層身体の震えを齎す。
「っ誰だ・・てめぇ」
「名乗る名など貴公方にはない。この場はお引取り願います」
しかし、それで引き下がる男ではないわけで、すぐに振り返り攻撃を加えようとナイフを振りかざす。
だが、いち早く後ろに飛んだライには掠る事もなく、空気を切るだけに終わる。
「警告は一度きりですよ」
言葉遣いは丁寧ながらも、夜に浮かぶ月を思わす灰青の瞳は、感情の見えない表情で見据える様が、どうしようもなく対峙した男に畏怖を与える。
武器を構えているわけでもないのに、適わないと思わせる存在感がそこにあるほどに、ライの雰囲気は静かに冷たい怒りを湛えていたからだった。
振りかざしたナイフに触れることなく避けたライは、踊りでも踊るかのように相手のみぞおちに一撃を加え、倒れかける相手の首元にけりをお見舞いした。
一瞬の流れのような動きに、思わずルルーシュが目を見張るが、男の反撃はないまま無残に地面に倒れ伏した。
気絶しているのか、起き上がる気配すらない。
そこに立っていたのはライ一人だけで、ナナリーはやっと安堵したかのようにその場で座り込む。
助かったことは助かったのだが、自分ひとりではどうにもならないと遠ざけていたはずのライに助けを求めてしまった事に、ルルーシュ自分で言ったこととはいえプライドが傷ついて顔を俯かせる。
一人では妹すら守れないことを思い知らされたその悔しさに何も言えずにいたのだった。
続く